ジモト発見ライターが駅周辺を街歩き ラビング散歩「東久留米」駅 編

ラビング散歩 
生活に便利な住宅街と川筋の豊かな自然。風情ある「東久留米駅」周辺を歩く。

東久留米駅は西武池袋線の駅です。西武鉄道の前身である武蔵野鉄道が大正4年(1915)に開通し、その際に東久留米駅も開業しました。駅舎は時代にあわせて整備されてきましたが、平成6年(1994)に橋上駅舎が完成。西口と東口が新設され、ほぼ現在の形になりました。平成17年(2005)には国土交通省が駅舎の西側にある「富士見テラス」を「関東の富士見百景」に選定。天気のよい日はビルの谷間から美しい富士山の姿を眺望することができます。

01<東久留米駅の広々とした改札口>


コンコースは駅ビルEmioに直結<コンコースは駅ビルEmioに直結>
視界のよい日は富士山が見える富士見テラス<視界のよい日は富士山が見える富士見テラス>

<富士見テラスにある休憩所>

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広々と整備された東久留米駅西口

東久留米駅の駅舎と駅前広場は西武鉄道の駅によくあるレイアウトですが、明るく広々として開放感があります。他の駅と違って個性的なのは、改札階の2階に富士山が見える「富士見テラス」を配置したこと。視界のよい日は霊峰富士の雄姿が見られます。現在は周辺の開発が進み、ビルの谷間から眺める感じになってしまいましたが、それでも富士山が眺望できるのは魅力です。
西口ロータリーはオブジェや植栽で彩られた明るい空間になっています。周囲には商業ビル、書店、飲食店、信用金庫、学習塾などがあり、ぐるりと回るだけでも街歩き感覚になります。駅前には観光案内図やバス時刻表が掲示されていて、散策ファンにはありがたい配慮です。今回はまず駅前からまっすぐ伸びる道路を、東久留米市役所方面に歩いてみます。

<西口ロータリー> <観光案内とバス時刻表>

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充実の路線バス

東久留米駅西口バスのりばには次の行き先の路線バスがあります。このバスは西武池袋線、西武新宿線、JR中央線を結ぶ交通手段として地域住民に愛用されています。また近くに駅のない滝山団地では、このバスが貴重な足となっています。

【のりば1】
・武蔵小金井駅行き
・滝山営業所行き
【のりば2】
・滝山営業所行き(前沢宿経由)
・武蔵小金井駅行き(花小金井駅入口経由)
<武蔵小金井駅行きバス>

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いろいろなお店が並ぶメインストリート

まっすぐ西へ伸びる大通りを歩いていくと、沿道にはいろいろな商店、飲食店、学習塾、医療機関などが並び、珍しいところではNPO法人が経営する「食品ロス削減ショップ」という興味深いお店もありました。この大通りはショップやオフィスビルを眺めながら、広い歩道を気持ちよく歩くことができます。

西口から市役所方面に伸びる道路<西口から市役所方面に伸びる道路> クリニックが充実<クリニックが充実>
安さと品揃えが人気の衣料品店<安さと品揃えが人気の衣料品店>
大きな交差点の角にあるモダンな建物は東久留米市役所。人口約11万7千人の自治体を支える行政の中心地です。この交差点の近くには大型スーパーマーケットもあり、ワンストップショッピングに便利です。
東久留米市役所<東久留米市役所>
便利な大型スーパーマーケット<便利な大型スーパーマーケット> 住宅街には庶民的な店もチラホラ<住宅街には庶民的な店もチラホラ>

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静かな住宅街に暮らしのスポットが点在

市役所から住宅街を抜けて駅方面に戻り、そこから落合川をめざします。途中の静かな住宅街には戸建住宅やマンションが建っていますが、ところどころに小さなお店があり、穴場探しができそう。そうかと思えば、ゴルフ練習場、ビジネスホテルなどもあります。

ゴルフ練習場<ゴルフ練習場> 西口近くのビジネスホテル<西口近くのビジネスホテル>

さらに駅方面に歩を進めると、広大な自動車教習所がありました。その近くには緑の並木道があり、駅が近いせいか保育所が複数あります。共働きの家庭にはありがたい環境ではないでしょうか。さらに線路(踏切)方向に歩くと、西口中央公園に到着。敷地は小さいものの緑が豊富で、遊具やベンチのある落ち着いた公園です。ベンチでしばし休憩し、自販機で水分を確保してから落合川エリアに向かいます。

自動車教習所<自動車教習所> 駅のの近くには保育園が充実している<駅の近くには保育園が充実している> 西口中央公園<西口中央公園>

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清流の落合川と「いこいの水辺」

西口中央公園を出て、静寂の住宅街を南へ歩くと、落合川に突き当たります。この川は市街地を流れているにもかかわらず、水が透明で実にきれい。随所に湧水があるせいでしょうか。川沿いには遊歩道が整備され、散歩やジョギングを楽しむ人が往来しています。流れを左に見つつ上流に向かって歩き出すと、なんとシラサギに出会いました。そこから黙々と歩き「いこいの水辺」と呼ばれるエリアに到着。このあたりは遊歩道から浅瀬に降りられる場所もあり、週末などは親子連れが水遊びする姿も見られるそうです。

落合川を上流へ歩く<落合川を上流へ歩く> シラサギも飛来<シラサギも飛来>
いこいの水辺<いこいの水辺> 浅瀬で水遊びもできる<浅瀬で水遊びもできる>

いこいの水辺の少し上流にある「びしゃもんばし」近くには、寶塔山吉祥院多聞寺があります。約800年の歴史を持つ寺院で、貞和5年(1349)に中興した折、毘沙門天(多聞天)を本尊に迎えたといわれています。境内の観音堂の如意輪観音は武蔵野三十三観音霊場五番、多摩八十八ヶ所霊場三十七番に数えられています。

寶塔山吉祥院多聞寺<寶塔山吉祥院多聞寺>

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竹松公園

落合川をさらに上流へ歩くと落合川水生公園などがありますが、体力を温存するために今回は「びしゃもんばし」で折り返し、流れを左に見ながら遊歩道を戻ります。そして「おいまつばし」で右に曲がり、竹林公園通りを進むと、高台に「竹林公園」が見えてきます。道路に看板が出ているので、それを頼りに緑地と住宅に挟まれた路地を登っていくと入口です。この公園は広さが約6千平方メートルあり、竹林と湧水をメインに整備された東久留米市の公園です。昼なお暗い竹林に足を踏み入れると静寂で心がやすらぎます。竹林内には遊歩道があり、入口近くにはベンチや公衆トイレも用意されています。

せまい路地を登って竹林へ<せまい路地を登って竹林へ>
竹林公園入口<竹林公園入口> <休憩所>

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東久留米駅東口を歩く

竹林で静かに過ごした後、住宅街を抜けて東久留米駅西口に戻り、駅北側の踏切を渡ります。駅周辺が再開発される前は、こちらがメインストリートで賑わっていましたが、現在は高齢化もあって商店が減ってきています。とはいえ駅ビルには24時間営業・年中無休という西武鉄道系のスポーツクラブがあり、夜でも明るい街並みです。駅を背に東へ歩くと地元で頑張っている商店が点在し、あちらを見たり、こちらを見たり、知らないまちを歩く楽しさを感じます。

24時間営業のスポーツクラブ<24時間営業のスポーツクラブ> きれいな花屋さん<きれいな花屋さん>
ペット用品も洗えるコインランドリー<ペット用品も洗えるコインランドリー> 街角にある稲荷神社<街角にある稲荷神社>

昔からある商店街を抜けると学習塾(明光義塾)があり、橋の向こうにスーパーマーケット(マルエツ東久留米店)が見えます。食品を中心としたスーパーで、地元の人々が日々の買物に利用しているようです。その横に流れている川は黒目川です。黒目川の「クロメ」は東久留米の「クルメ」の語源と言われ、歴史のある川です。

黒目川<黒目川>

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神護山浄牧院

特に目的地もなく周辺を歩いていると、立派な寺院がありました。神護山浄牧院という曹洞宗のお寺です。浄牧院の本堂にはお釈迦さまが本尊として祀られているとのこと。平成17年に建立された新しい本堂はバリアフリーの平面床構造になっていて、数百年の歴史に耐える工法で建てられたそうです。座禅、写経、写仏などの会も開催されているので、興味のある方は門をたたいてみてはいかがでしょうか。

浄牧院本堂<街角にある稲荷神社>

浄牧院の境内に建立された十一面観世音菩薩は、各方面から人々の声を聞き、その苦しみを抜き去り、喜びを与えてくれる仏様です。

境内に立つ十一面観音<境内に立つ十一面観音>

日本では生まれた年の十二支を生涯にわたって大切にする習慣があります。境内に並ぶ十二支地蔵は生まれ年の守護者として参詣された方を守ってくれるそうです。

十二支地蔵<十二支地蔵>

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これからが期待できる東口周辺

浄牧院から広い道路を東久留米駅東口に向かって戻ってきました。この道路沿いはまだ新しい街という感じで、これからという印象です。インフラとしての広い道路には歩道と自転車専用レーンがあり、快適な交通環境です。そして駅に到着すると、東口にも次のような路線バスののりばがありました。

【のりば】

・東久留米団地行き
・新座営業所行き
・朝霞台駅行き
・新座駅南口行き
・小山入口行き

自転車専用レーン<自転車専用レーンが整備された道路>

東久留米駅東口は広々と整備されていて、バス、タクシー、一般車両などが収まるべきところに収まっています。ロータリーのまわりにはコーヒーショップなどもあり、落ち着いた雰囲気です。

東久留米駅東口<自転車専用レーンが整備された道路> 東口ロータリー<東口ロータリー>

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東久留米駅周辺まとめ

東久留米駅周辺は、商店、飲食店、スーパーマーケットなどが揃い、生活利便性の高いエリアになっています。また西口の徒歩圏には東久留米市役所があり、行政の手続き等も便利です。そしてこのエリアで特筆すべきは落合川と黒目川の水と緑の自然環境です。あわせて竹林公園をはじめとする各地の公園や神社仏閣も貴重な緑環境と言えるでしょう。人が暮らしのなかで親しめる自然は住民の貴重な財産です。ひとことで言えば「生活が便利で、豊かな自然が残るまち」ということになるのではないでしょうか。落合川の「いこいの水辺」をまた歩いてみたいと思いました。

 

取材・文・写真 イワタハルユキ


A:東久留米市駅西口 B:東久留米市役所 C:東久留米ゴルフセンター D:西口中央公園 E:落合川毘沙門橋
F:竹林公園 G:東久留米市駅東口 H:門前稲荷神社 I:浄牧院 J:東久留米市駅東口

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