ジモト発見ライターが駅周辺を街歩き ラビング散歩「清瀬」駅 編

ラビング散歩 郊外の落ち着いた商店街と住宅街を歩き、学園と病院街の森にやすらぐ

西武池袋線「清瀬駅」は東京都清瀬市の玄関口となっている駅です。清瀬市の人口は約7万4千人。駅周辺にはスーパーマーケットや商店街があって生活利便性が高く、駅から少し離れると住宅街や畑が広がります。また駅の南西には学校や病院が多く、豊かな緑が残されています。

自治体としての清瀬は明治22(1889)年に神奈川県北多摩郡清瀬村として誕生以来130年の歴史があります。清瀬という文字を見ると、由来となった昔の風景が目に浮かびます。「清」は透明できれいな様子、「瀬」は水深が浅めで波立つ川のこと。古くから人々がこの地で清流と親しんでいたことがうかがわれます。現在も市内には黒目川、柳瀬川、空堀川などの河川が流れています。

今回は川まで歩くのではなく、清瀬駅周辺を探訪してみました。

清瀬駅の橋上改札口<清瀬駅の橋上改札口> 

 

ラビング散歩 清瀬駅北口は便利な暮らしのエリア

清瀬駅の駅舎は西武線で見慣れたごく普通の造りです。改札口は売店風のコンビニエンスストアとおしゃれなパン屋さんに挟まれています。構内には郵便局の宅配ロッカー「はこぽす」もあり、何かと便利そうです。

まず北口に歩いてみましょう。駅とスーパーマーケットや公共施設がある駅前のクレアビルは連絡通路で直結しています。雨の日などは特に便利です。

駅とクレアビルを結ぶ連絡通路<駅とクレアビルを結ぶ連絡通路>

西友の店内風景<西友の店内風景>

連絡通路からスーパーマーケット(西友)に入ると、規模はそれほど大きくないものの、食品、家庭用品、衣料品などがコンパクトに揃い、日常の買物には充分な印象でした。
また、このビルの4階には「清瀬市立駅前図書館」があり、通勤、通学、買物ついでに利用できる図書館として市民に愛用されています。同じフロアには「清瀬ハローワーク就職情報室」もあり、全国の求人情報約130万件が検索でき、専門相談員が情報提供や相談に応じてくれます。クレアビルはショッピングだけでなくこうした行政の窓口機能も備えています。

 改札口から1分の清瀬市立駅前図書館<改札口から1分の清瀬市立駅前図書館>

さて、エスカレーターかエレベーターで1階まで降り、クレアビルを出て駅前ロータリーを少し歩いてみましょう。正面に駅の入口が見え、ロータリーには飲食店やコンビニエンスストアが並んでいます。平日昼間でも意外とにぎやかです。

清瀬駅北口<清瀬駅北口>

ロータリーはバス利用者やお店の客でにぎやか<ロータリーはバス利用者やお店の客でにぎやか>

バス便が充実しているのも清瀬駅の特徴です。バス停留所の1番には、旭が丘団地行(清63)、新座営業所行(清63-1)、志木駅南口行(清62)、新座営業所行(深夜バス)が停車。2番には志木駅南口行(清61)、新座営業所行(清61-1)、中清戸東行(清61-2)が停車。3番には台田団地市役所経由(清64)、台田団地中里経由(清64-2)が停車します。また「きよバス」の緑陰通り循環、志木街道経由も利用できます。

駅入口の横には交番があります。日々の治安を守ってくれる警察官に感謝しつつ、その先に視線を送ると、妙な店名を書いた看板が見えます。そのお店は「考えた人すごいわ」という変わった名前のパン屋さん。行列の最後の人に聞いたところ「食パンがフワフワのモチモチで他では食べられない味ですよ」とのこと。そうなのかと納得し、帰りに買うことにして、先に進むことにしました。昼からたなびく焼鳥の煙に背を向け、北口周辺を探索します。

ユニークな看板に注目<ユニークな看板に注目>

実は行列のできるパン屋さんでした<実は行列のできるパン屋さんでした>

横丁には独特の雰囲気を醸し出すお店も<横丁には独特の雰囲気を醸し出すお店も>

  

ラビング散歩 線路をまたぐ歩道橋やとうもろこし畑を発見

北口ロータリーをさらりと観察してから、線路に沿って東(池袋方面)に歩いてみました。

静かで人ともあまり出会わない線路端の道でしたが、ここで珍しい風景を発見。ゆっくりと歩いてきたおばあさんが、おもむろに線路側に足を向け、階段を昇りはじめたのでした。近づいてみると、そこには線路をまたぐ歩道橋が。道路を渡る歩道橋は見慣れていますが、線路を渡る歩道橋はこの辺であまり記憶にありません。しばらく眺めてしまいました。

線路を渡る歩道橋<線路を渡る歩道橋>

このあたりはすでに住宅街で、特に注目すべきものも見当たらず。そこで道路を左に曲がり、あてもなく歩いてみました。
そこに現れたのは「新堀二丁目どんぐり公園」。幼児が新緑のなかで遊ぶ姿に癒されました。子どもたちが喜びそうな、ブランコやすべり台のある、昔ながらの小さな公園でした。

住宅街の公園で心を休める<住宅街の公園で心を休める>

そのまましばらく歩き、畑のなかの一本道を進んでみました。そこには広大なとうもろこし畑が広がっていました。清瀬にこのようなとうもろこし畑があるとは!意外でした。

遠くに住宅が見えるとうもろこし畑<遠くに住宅が見えるとうもろこし畑>

とうもろこし畑を突っ切る一本道<とうもろこし畑を突っ切る一本道>

広大なとうもろこし畑を抜けて「ひまわり通り」に出ると、そこにもとうもろこし畑があり、収穫のある時期だけ営業する直売所がありました。ラビング散歩は6月初旬だったためまだ収穫できず、直売所もクローズでしたが、6月後半から7月にかけてはオープンするというウワサです。近くの方は乞うご期待です。

クローズしていた直売所の近くで左に曲がり、すこし歩くともうひとつの野菜直売所があります。こちらでは畑で収穫した新鮮な野菜を市価よりかなり安く売っていました。キャベツ、ホウレンソウ、キュウリなどがどっさり積んであります。

畑で採れたての野菜が買える
<畑で採れたての野菜が買える>

そこからけやき通り方面に向けて歩くとスーパーマーケット(サカガミ)があります。ここも大規模ではないもののハイクオリティで、味へのこだわりと健康志向が感じられるお店です。日常生活のなかで市民に親しまれているスーパーのようです。
その先のけやき通りには「やすらぎの場」としてポケットパークがあり、ベンチで休憩やおしゃべりができるように整備されています。

高級感のあるサカガミ<高級感のあるサカガミ>

けやき通りポケットパーク<けやき通りポケットパーク>

 ここでけやき通りを横切って小金井街道方面へ歩くと、その周辺には「清瀬けやきホール」や「セントラルウエルネスクラブ清瀬」などの施設があります。
小金井街道に出て南へ歩き、西武池袋線の踏切を渡ります。この踏切と小金井街道、以前は交通量が多く、常に渋滞していました。平成21年(2009年)の新小金井街道開通でそちらが鉄道と立体交差になり、旧小金井街道の踏切は交通量が減り、かなり渋滞が緩和されました。この踏切から清瀬駅南口エリアになります。

老若男女が集まるスポーツクラブ<老若男女が集まるスポーツクラブ>

西武池袋線と小金井街道が交差する踏切<西武池袋線と小金井街道が交差する踏切>

 

ラビング散歩 緑のなかに学校と病院が林立する自然の宝庫

小金井街道は昔ながらのお店や事務所が並ぶレトロ感のある街道です。店主と常連客がにこやかに立ち話をしている姿などを見ていると、こちらまでほのぼのしてきます。飲食店、酒場、雑貨店などの個人店が、それぞれ個性を発揮しています。
小金井街道をしばらく南へ進み、「清瀬高校入口」を右に曲がると図書館通りという一本道。すぐに東京都立清瀬高等学校(普通科全日制)の正門があります。理数教育と英語教育に力を入れている進学指導研究校で、生徒の第一志望の進路実現に取り組んでいる高校だそうです。清瀬高校の裏手は「清瀬松山緑地保全地域」に指定されており、自然環境をそのまま残した深い雑木林になっています。この辺まで来ると、清瀬の空気が変わります。

緑に包まれた東京都立清瀬高等学校<緑に包まれた東京都立清瀬高等学校>

雑木林の道<雑木林の道>

かつて清瀬から東村山にかけては武蔵野の雑木林が広がり、空気がきれいなことから喘息や結核の療養地になりました。そして療養生活をテーマにした文学作品の舞台にもなっています。医療には奉仕精神が欠かせないせいか、キリスト教系の団体や医療機関が多く見受けられます。

 

複十字病院<複十字病院>

日本聖公会清瀬聖母教会<日本聖公会清瀬聖母教会>

 清瀬高校の前から図書館通りを歩きながら、看板や建物が目についた病院や学校をざっと書き留めてみました。公益財団法人結核予防会複十字病院、独立行政法人国立病院機構東京病院、国立看護大学校、日本看護協会看護研修学校、労働安全衛生総合研究所、救世軍清瀬病院など。こうした多数の施設が集まり、しかもそれぞれが木々に囲まれた素晴らしい自然環境のなかにありました。

この環境は地域住民の宝物です。緑のそよ風に吹かれながらジモト発見ライターは清瀬市立中央図書館と清瀬中央公園まで歩き、西武池袋線の線路に沿って清瀬駅南口まで戻ってきました。

救世軍清瀬病院<救世軍清瀬病院>

 

ラビング散歩 清瀬駅南口で散策終了

清瀬駅南口も北口と同じようにバス路線が充実しています。1番には武蔵小金井駅行(武13)、滝山団地行(清11)、きよバス循環(緑陰通り・秋津駅経由)、同(志木街道・秋津駅経由)が停車。2番には下里団地行(清02)、花小金井駅行(清03)、久米川駅行(久11)、所沢駅東口(所46)が停車します。清瀬駅のバスは運行数も多めで市民の足として利用されています。

そして清瀬駅南口にはロータリーから放射状に延びる商店街があります。そこにはチェーン店や個人店が集まり、昔ながらのコミュニケーションを感じさせる雰囲気です。最近は新型コロナウイルス感染症の予防のため、外出しない、人に近づかない、人と話さないなどの残念な習慣が推奨されていますが、早くこうした商店街の良さが楽しめる時代に戻ってほしいと思いました。

にぎやかな「南口ふれあいどーり」<にぎやかな「南口ふれあいどーり」>

清瀬駅南口ロータリー<清瀬駅南口ロータリー>

西武池袋線清瀬駅周辺のラビング散歩、いかがでしたでしょうか。南口では森のきれいな空気がおいしくて、つい歩きすぎましたが、とてもさわやかな疲労感でした。清瀬の豊かな自然環境に乾杯したいと思います。

取材・文・写真/イワタハルユキ
※この記事の内容は令和2(2020)年6月5日現在のものです


A:清瀬駅北口 B:新堀二丁目どんぐり公園 C:サカガミ清瀬店 D:清瀬けやきホール E:セントラルウェルネスクラブ清瀬 F:清瀬高等学校 G:複十字病院 H:清瀬聖母教会 I:救世軍清瀬病院 J:清瀬駅南口

 

 


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