ジモト発見ライターが駅周辺を街歩き ラビング散歩「新狭山駅」編

ラビング散歩 
ホンダの城下町から生まれ変わろうとしている新狭山。
商店街の個人店も、国道沿いのチェーン店も、それぞれに魅力あり。

新狭山駅<新狭山駅の明るい改札口> 

西武新宿線「新狭山駅」は埼玉県狭山市にある駅です。開設されたのは昭和39年(1964)のこと。近くにできた川越狭山工業団地に企業が集まることを見込んで開業されたといいます。開設当初は地上のホーム1面1線でしたが、昭和41年(1966)には2面2線となり、同時に現在のような橋上駅舎となりました。現在、1日の乗降客数は約2万人とのことです。

新狭山駅北口ロータリー<新狭山駅北口ロータリー>

 

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 小さなお店が集まる新狭山駅北口

西武新宿線「新狭山駅」の改札口から北口に出ると、まず駅の敷地内にあるお店が目に入ります。
そこには学生やサラリーマンが集まるハンバーガーショップと、威勢のよい中華料理店が並んでいました。そのまま駅前ロータリーに出て、時計と反対まわりに歩きだすと、まずスーパーマーケットがあります。マンションの1階で間口がせまいため、小さなスーパーと思いがちですが、店内は奥行きがあって余裕の広さ。食品や日用雑貨など暮らしに必要なものがしっかり揃います。このロータリーのまわりにはいろいろなお店があり、利便性はなかなか良い感じ。もちろん駅前交番もあって安全、安心です。なお新狭山駅北口からは、西武バスのかすみ野行き、笠幡駅行き、西武柏原ニュータウン行きの3路線が運行しています。

人気のハンバーガーショップ<人気のハンバーガーショップ> 中華料理店<餃子と定食が好評の中華料理店>
マンション1階のスーパー<マンション1階のスーパー> スーパー店内<店内は意外と広く生活必需品が揃う>
耳鼻咽喉科<珍しい耳鼻咽喉科と焼きたてパンの隣接> コーヒーショップ<気軽に休憩できるコーヒーショップ> 交番<新狭山駅前交番>

 

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あちらこちらで飲食店が奮闘中

交番のある場所から線路沿いの道を歩いてみました。
すぐ近くにサイクルパーク(自転車駐車場)やコインパーキング(時間貸し自動車駐車場)があり、和食、定食、焼肉などの飲食店が並んでいました。新狭山駅を通勤で使う工業団地の従業員たちが利用しているお店で、どのお店もそのおかげで繁盛しているようです。

駐輪場<24時間ごと100円の駐輪場> 駐車場<自動車は24時間最大600円/夜間最大300円>

駅の周辺には込み入った小道がありますが、どの道を歩いても、飲食店や居酒屋が見受けられます。
今回歩いたのは早めの午後だったので、ランチやテイクアウトを利用する人を見かけましたが、夜になればまた違ったにぎわいが見られるのではないでしょうか。といっても取材の翌日から新型コロナウイルス感染症対策の緊急事態宣言が出されるということで、すでに街はどこか静かな印象でした。これは仕方ないことですね。コロナ禍の収束を待ちましょう。

線路沿いの道には飲食店が並ぶ<線路沿いの道には飲食店が並ぶ>

 

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暮らしに便利な個人店が豊富

迷路のような小道を少し歩いてから、さきほどの北口ロータリーに戻り、そこから駅前のメインストリートをまっすぐ行ってみることにします。
ここは「すかいロード」という商店街で、魅力的な個人店がちらほら見つかります。食品、学習塾、花屋、酒屋、そしてラーメン、とんかつ、刺身などの飲食店も。ひとつひとつは小さなお店ですが、テーマや専門性をしっかり打ち出しているお店があり、見ていて楽しい気分になりました。

せんべい専門店<せんべいの専門店> 学習塾<学習塾もあり>
花屋さん<きれいな花屋さん> 酒屋さん<老舗の酒屋> とんかつ専門店<昔ながらのとんかつ専門店>

 

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国道16号にはロードサイドショップが林立

すかいロードをまっすぐ歩いて、突き当たるのが国道16号線。
ちょうど狭山と川越の中間あたりが新狭山です。突き当たったT字路には、PCデポ、ゲオ、ハードオフ、オフハウス、釣り具BunBunが入った複合ビル。その周辺にはヤマダ電機、はま寿司、和食の大穀などもあります。国道16号の交通量は常に多く、ロードサイドショップはどこも栄えている印象です。新狭山のもうひとつの顔、と言えるのではないでしょうか。

ロードサイドショップ<ロードサイドショップが並ぶ国道16号>

スカイロードをすこし戻って、新狭山公園通りを左へ。
地元で長く手打ちそば・うどんを提供してきたお店があります。このあたりは住宅ばかりでなく、中小企業のマンションオフィスも多く、昼時や夕食時には食事を楽しむ人が多く訪れます。香り豊かな手打ちそばを味わってみてはいかがでしょうか。駐車場も余裕があります。

そばうどん店<地元で人気のそば・うどん店> 自治会館<途中で見つけた完成したばかりの自治会館>

 

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ホンダ技研工業と新狭山

新狭山駅が開業した昭和39年(1964)には、川越狭山工業団地にホンダの工場(正式名称:ホンダ技研工業株式会社 埼玉製作所 狭山完成車工場)が稼働しました。この自動車製造工場ではステップワゴン、オデッセイ、レジェンドなどが部品から完成車まで一貫生産され、ホンダの主力工場として華やかに活躍しました。

しかし現在は事業再編や設備の老朽化もあり、段階的に寄居工場への移転が進められ、数年後には閉鎖になるとされています。いわゆるホンダの城下町だった新狭山地区はいろいろな面で課題に直面しています。特に工場周辺の商店や飲食店はすでに少なからぬ打撃を受けており、今後の地元の対応が注目されています。地域の繁栄を祈りつつ、踏切を越えて線路の南側へ。ホンダの巨大な工場を感慨深く、眺めてきました。

ホンダ新狭山工場<新狭山のシンボル、ホンダ狭山完成車工場>

ここまで新狭山を歩いてきて、住宅、マンション、商店街、オフィス、工場が混在する多種多彩な風景を見てきました。
駅に向かう道すがら、公園を歩いてみました。ブランコやすべり台など子ども向けの遊具があり、雑木林をそのまま残したような公園です。名称は三ツ木公園と書かれていました。ここでは住民や近くのオフィスの従業員が休憩する姿が見られました。落ち着いてちょっとひといき入れられるスペースになっています。

三ツ木公園<三ツ木公園は遊具のある雑木林>

 

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新狭山駅南口の風景

三ツ木公園を出て、こちらでも迷路のような路地にある飲食店や酒場を眺めつつ、新狭山駅南口に到着しました。北口に比べると静かな印象です。やはり工業団地があるせいか、大きなビジネスホテルが駅前に2軒あります。それ以外にも周辺には小さなビジネスホテルがいくつか。これからも新狭山でビジネスマンが活躍する姿を見せてほしいものです。

新狭山駅南口<新狭山駅南口>

新狭山ホテル<ホンダ系列の新狭山ホテル>

新狭山第一ホテル<新狭山第一ホテル>
さて視点を少し変えて住民の立場から。
庶民の足としてやはりバスは欠かせません。新狭山駅南口からは、新狭山ハイツ行き、入曽駅行き、狭山市駅東口行き、川越営業所行き、川越駅西口行き、茶の花号堀兼コースが運行しています。メインは便数の豊富な新狭山ハイツ行きになっています。
25<南口バス停> 27<新狭山1番街のアーチ> 29<新狭山駅南口 ロータリー>

 

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新狭山駅周辺まとめ

令和2年(2020)は新狭山を本拠とするホンダの硬式野球部が、都市対抗野球で優勝するという快挙を成し遂げた年です。数年後に閉鎖されるホンダ工場のことを考えるとネガティブな気持ちになりがちですが、硬式野球部の活躍は地域の元気を鼓舞してくれました。考えてみれば、新狭山周辺は、商・工・農の三拍子そろった魅力的なまちです。人のふれあいがある個人店やスケールの大きなロードサイドショップ、ロッテなどが入居する広大な工業団地、そして都市型農業を追求する農家など、いろいろな“元気の素”が見つかります。もし住まいを建てるなら、暮らしやすい新狭山を検討してみるのもよいのではないでしょうか。

ホンダ優勝
<2020年の大会でホンダ(狭山市代表)が優勝>

取材・文・写真/イワタハルユキ
※この記事の内容は令和3(2021)年1月7日現在のものです



A:新狭山駅 B:いなげや新狭山駅前店 C:新狭山駅前交番 D:酒田口 E:とんかつ春日
F:国道16号オフハウス G:二丁目自治会館 H:ホンダ狭山完成車工場 
I:新狭山駅南口バス停 J:新狭山ホテル K:新狭山第一ホテル

所沢で創業昭和63年

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