ジモト発見ライターが駅周辺を街歩き ラビング散歩「狭山市駅」編

ラビング散歩 
スカイテラスのある西口と、区画整理が進む東口、発展する「狭山市駅」周辺を歩く。

西武新宿線狭山市駅は明治28年(1895)に旧・川越鉄道の入間川駅として誕生した歴史ある駅です。名称からもわかるように、近くに入間川が流れ、夏に開催される「入間川七夕まつり」の乗降駅として人々に親しまれてきました。その後、昭和54年(1979)に駅舎を改装、駅名も狭山市駅に改称しました。所沢と本川越の中間に位置する特急停車駅でもあり、都心部とベッドタウンを結ぶ路線として機能しています。平成22年(2010)には西口地区のまちづくりが完成し、狭山市駅の新駅舎と東西自由通路が供用を開始しました。また東口地区でも区画整理がはじまり、将来が期待されています。

ラビング散歩狭山市駅<狭山市駅の改札口>

 狭山市駅の改札口を出ると、そこはもうショッピングセンターのような活気に満ちていました。駅ビルEmioの1Fと2Fには、喫茶、飲食、物販、美容院、歯科などの約20軒が営業しています。スーパーマーケットもあるので、通勤や外出帰りのショッピングにも便利な駅です。

<駅ビルにはスーパーマーケットや専門店が勢揃い>

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西口駅の愛称は「スカイテラス」

改札口から西口に出ると、銀色で統一されたクールな印象のペデストリアンデッキ(高架歩道)が視界に飛び込んできます。ここは「スカイテラス」と命名されたエリアです。駅を背にして左側には狭山市市民交流センター。文化、交流、福祉をテーマにした複合施設で市民センターや中央公民館などが入居しており、会議室や学習室も完備されています。

<狭山市市民交流センター>

スカイテラスをぐるりと見渡すと、競技場のスタンドのようなデザインが目に入り、そこにはテナントが並んでいます。ここでも物販、飲食、医療など幅広いジャンルの店舗が揃っています。

<便利なお店が並ぶスカイテラス>

ぺデストリアンデッキには高齢者などでも上下階を楽に移動できるよう、エレベーターとエスカレーターが設置されています。駅の改札口は2階にありますが、これなら誰でも安心して利用できます。おまけにエレベーターは視界良好で快適です。


<エレベーター完備で安心>

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各地へ豊富なバス路線

<広々とした西口ロータリー>

西口ロータリーからの移動手段としてはバスとタクシーが利用できます。特に狭山市駅からのバス路線は充実しており、行き先は次のとおりです。

のりば(1)
西武柏原ニュータウン行き(石心会病院経由)(市民会館経由)
サイボク行き(石心会病院経由)(市民会館経由)
深夜バス 西武柏原ニュータウン行き
のりば(2)
日生団地行き
智光山公園行き
武蔵野学院大学行き
狭山営業所行き
のりば(3)
狭山グリーンハイツ行き
飯能駅北口行き
入間市駅行き 
のりば(4)
稲荷山公園駅行き
狭山市内循環バス(茶の花号)

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スカイテラスには公共施設も入居

 西口駅前で特徴的なのは、民間の店舗や施設だけでなく、公共施設も入居していることです。商業、工業、観光等の振興を目的とする狭山市産業労働センター、多目的スペースと異業種交流スペース、狭山市ふるさとハローワークがあり、市民や事業者の交流、情報収集、相談等の窓口となっています。

狭山ヶ丘保育園<産業労働センター> テナントスタイル保育園<貸室利用も大丈夫>

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市民広場から図書館へ向かう

ペデストリアンデッキから地上に降り、スカイテラスを右にして歩くと、市民広場と呼ばれる空間が現れます。ここはイベントやマルシェなどが開催できるスペースで、開催時には多くの市民が集まって賑わいます。
市民広場を横切って直進すると、狭山市中央図書館があります。4階建ての館内には、児童図書、一般図書、閲覧席、会議室、視聴覚室、新聞ブラウジングコーナー、郷土・参考資料室などがあり、たいへん充実した図書館です。

<市民広場のみどり>

<中央図書館の正面入口>

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徳林寺の狭山福聚観世音菩薩

図書館に隣接する徳林寺は曹洞宗の寺院で福聚山徳林寺(ふくじゅさん とくりんじ)と称し、武蔵野三十三観音霊場の第17番に位置し、高さ12メートルの観世音菩薩の大仏があることで知られています。戦国時代、新田義貞が鎌倉攻めの際に逗留した記録があり、歴史と伝統のある寺院であることがわかります。

<徳林寺不動堂>

<狭山福聚観世音菩薩>

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入間川七夕通り商店街

徳林寺を出てバス通りを北へ向かうと、コミュニティカフェやメディカルプラザ(小児科、内科、歯科、眼科、心療内科が入居)を通り過ぎ、おいしそうなお団子屋さんが目印の「霞野坂交差点」に着きます。ここを直進すれば埼玉石心会病院や国道16号に出ますが、きょうは左折して、入間川七夕通り商店街を歩きます。


<お団子は店内でも食べられる>

<日々の暮らしを支える七夕通り商店街>

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八幡神社

七夕通り商店街の中ほどにある「中之坂」を南に折れると、神社の鳥居が見えてきます。ここは入間川総鎮守の八幡神社。急な階段を登りきると本殿と境内があり、歴史を感じさせる大樹が天空に枝を伸ばしていました。この神社は結婚式もできるとのことです。

<八幡神社の鳥居>

<境内へ向かう階段>

<八幡神社/本殿と社務所>

八幡神社から狭山市駅方面に歩くと、静かな住宅街が広がっており、ブティックや美容院などのお店がぽつりぽつりと見えます。坂の上に狭山茶のお茶屋さんが見えると、あとわずかで西口です。

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これから伸びゆく東口

狭山市駅は自由通路があるので、西口と東口を往復するのは簡単です。古い駅舎のときは踏切まで歩いてグルリと回らねばなりませんでした。それを考えると便利になったものです。最近は駅前から国道16号まで道路が整備され、区画整理も進み、まち全体が広々とした印象になりました。

<狭山市駅東口ロータリー>

<駅前からまっすぐ伸びる新しい道路>

なお、東口からの路線バスには、次のものがあります。いずれも大規模な団地である狭山台団地に向けて運行する路線です。

のりば(1)
狭山台団地行き(井戸窪経由)
新狭山駅南口行き
のりば(2)
狭山台団地行き(狭山台南経由)

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むかしの名残を味わって歩く

東口駅前の新しいまちづくりには大いに期待するとして、きょうはかつての歓楽街や、駅からすこし離れた買物至便な繁華街を見てこようと思います。まず駅を背にして右へ歩くと、そこには小さな神社があります。これは白山神社で、江戸時代以前からあったと考えられています。かつて境内に樹齢約800年といわれるケヤキがありましたが、明治10年(1877)に船を作る木材として売られたそうです。現在の社殿は明治12年(1879)に建てられたものです。

<白山神社>

神社を出て交差点を左へ曲がると富士見通り。このあたりは祇園という地名で、居酒屋や飲食店が並ぶ歓楽街となっています。現在は新型コロナウイルス感染症の影響を受けて静かですが、いつかは活気を取り戻すに違いありません。


<思わず提灯に誘われる>

そして歓楽街が途切れたあたりにあるのが入間川病院。ここは大規模な病院で診療科も多いため、地域住民はもちろんのこと、遠方からも患者が集まっています。敷地が広く駐車場が大きいのも特徴です。(診療科目:内科、消化器内科、脳神経外科、外科、乳腺、整形外科、呼吸器科、泌尿器科、眼科、小児科、皮膚科)

<入間川病院>

そこからさらに歩いて富士見通りと中央通りが交わる交差点を左へ曲がります。ここからしばらく中央通りを黙々と歩きます。途中にはいろいろなお店があるので、意外と楽しみながら歩けます。

<沿道には喫茶店やドラッグストアもあり>

<おしゃれな設計のやきとり店>

<モダンな学習塾>

<繁華街の中心的存在のスーパーマーケット>

そして「井戸窪」というバス停の近くにスーパーマーケットがあります。ここが商店街のほぼ中央で、この近隣には多くの人が買い物に集まります。駐車場が完備されているので、クルマで来やすいということもありそうです。
そしてスーパーマーケットの横道には昭和レトロで下町風のお店も健在。豆腐店と青果店が頑張っていて、その先にはケーキ屋さんもありました。

<下町情緒の個人店があるのも魅力>

ということで、地元の人が買い物に訪れるスポットを紹介しました。ここからバスで駅に戻るという手もありましたが、富士見通りとの交差点を突っ切って、家電量販店や狭山郵便局も見たいと思い、いま来た中央通りを戻ることにしました。実はこのあたりで足が棒でしたが、頑張りました。ちなみに狭山郵便局はいわゆる本局で、不在配達通知が入ったときなど受け取りが便利です。

<大規模な家電量販店>

<狭山郵便局>

<高齢者福祉施設>

商店街から駅に向かう道路の風景は、住宅、マンション、店舗、施設などが建ち並び、ごく普通の地方都市といった感じです。ここでは生活に必要なものはおおむね揃うように見えました。狭山市駅周辺は暮らしやすい生活都市といえるのではないでしょうか。


<狭山市駅東口 バス停留所>

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狭山市駅周辺まとめ

今回は狭山市駅西口周辺と東口周辺を歩いてみました。いずれも再開発や区画整理で新しいまちづくりが行われ、暮らしやすさに期待が持てるように思いました。特に観光という面では入間川七夕まつりという強力な伝統行事を持っていて、それが今後も強みになっていくだろうと考えます。
そして狭山市駅周辺を歩いていて感じたのは「空が広い」ということでした。なぜだろうと考えましたが、このまちは所沢のように高層ビルが林立しているわけではなく、また川越のように道路が入り組んでいるわけでもなく、それが空の広さにつながっているのかもしれません。ゆとりのある敷地、そして広い道路。気持ちよく暮らせるまちの基盤ができているのだろうと思います。駅ビル、スカイテラス、むかしながらの商店街など、多彩な魅力のある狭山市駅周辺でした。 

(取材・文・写真/イワタハルユキ)




A:狭山市駅西口 B:狭山市立中央図書館 C:田丸屋菓子店 D:七夕通り E:狭山八幡神社 F:入間川病院 
G:マルエツ入間川店 H:ヤマダ電機狭山富士見店 I:狭山郵便局 J:狭山駅東口

■地域情報|ジモト発見ライターが駅周辺を街歩き『ラビング散歩』

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