自家製酵母ぱんと手づくりあんこの店 いちあん

カラダがよろこぶ”ぱん”づくり!
めざすのはいつも新しい発見のあるベーカリーカフェ。

店頭に並ぶ焼きたての“ぱん”
<店頭に並ぶ焼きたての“ぱん”>

 

所沢の気になるお店「いちあん」をレポート 

みなさん、こんにちは。
ジモト発見ライターのイワタハルユキです。これからこのおうち発見ナビで、地元所沢の気になるお店を見つけてレポートしていくことになりました。ご愛読、よろしくお願いします。

「いちあん」を訪ねました
<「いちあん」を訪ねました>

 

さて第1回目は、所沢市旭町にある「自家製酵母ぱんと手づくりあんこの店 いちあん」を取り上げます。
実はこのお店、山口企画設計のホームページにある「地域情報」で以前取り上げたことがあるのですが、その頃は東新井町の自宅で“ぱん”をつくって売っていました。それが2015年3月29日、現在の場所に移転オープンしたのです。以前とどう変わったのか、そういう意味でも気になるお店でした。ということで、お店を訪問し、オーナーの市川忍さんにお話を伺ってきました。

 

もっとも大きな変化はベーカリーカフェになったこと

移転して何か変わりましたか?という質問に、市川さんは
「いちばん変わったのは、店内で“ぱん”や飲み物をお召し上がりいただけるベーカリーカフェになったことですね。“ぱん”だけでなく、地元野菜を使ったプレートメニュー、原材料にこだわったソフトクリームなど、幅広いメニューを提供できるようになりました」と
答えてくれました。続いてこんなお話もしてくれました。

「キッチンから店内を見渡した時、カウンターに並んで座っている親子連れの後姿をよく見かけます。若いお父さんと幼いお子さんであったり、年配のお母さんと働き盛りの娘さんであったり、シチュエーションはいろいろですが、そういった方々が“ぱん”を食べながら話をしている姿を見ていると、しみじみとうれしい気持ちになってきます。これからも“ぱん”だけではない、プラスアルファを提供できればいいなと思います」
・・・いい話じゃありませんか。

木のぬくもりがただようカフェスペース
<木のぬくもりがただようカフェスペース>

 

絵本のあるお子さまコーナーもあります
<絵本のあるお子さまコーナーもあります>

 

「いちあん」のメニューは季節やその時々で変わりますが、ふかふか、もちもちの“ぱん”、添えられている新鮮な野菜や果物などのおいしさは変わりません。ふらりと立ち寄って、その時にあるものを買ったり食べたり、行き当たりばったりで楽しむのもいいのではないでしょうか。お昼時ならランチプレートを頼んでみるのもいいですね。

 

季節のものを盛り合わせたランチプレートの例 写真提供/いちあん
<季節のものを盛り合わせたランチプレートの例>

 

「カラダ よろこぶ たべもの つくる」

移転オープンを機に、「いちあん」ではコンセプトを決めたそうです。それが「カラダ よろこぶ たべもの つくる」というもの。素材を選び抜き、手をかけてつくった食べ物は、カラダの受け入れ方が違う・・・そんな実感、ときどきありますよね。カラダによろこんでもらうために、「いちあん」の品々は次のような基本姿勢でつくられています。

・自家製酵母100%使用。
レーズンや小麦などから発酵させた自家製酵母を使い、自然の力を利用して2~3日かけてじっくり焼き上げます。ふわふわ、もちもちの秘密はこれです。

・北海道産を中心とした国産小麦のみ使用。
香りとうまみに優れた高品質な国産小麦粉を使用しています。残留農薬を避ける配慮など、子どもたちにも安心して食べてもらえるようにしています。

・原材料を選び抜き、副材料も手づくりのオリジナル。
原材料は各産地からクオリティの高いものを仕入れるとともに、地元の無農薬野菜なども使用しています。副材料(あんこ、カスタードクリーム、カレー、ベーコン、ジャムなど)も厳選した素材からつくった自家製オリジナルです。

手づくりあんこを使ったあんぱん
<手づくりあんこを使ったあんぱん>

 

いちあんの「コレカラ」

カラダによく、おいしい“ぱん”をつくり続けている「いちあん」ですが、これからどういうお店になっていくのかも気になるところ。
「これからのことは多店舗化を図るとかいうことではなく、今の世界をより掘り下げていくことを考えています。たとえば酵母の世界は目に見えない世界で、職人の感覚を研ぎ澄まさなければなりません。そうした奥の深さを身近に扱えるように追求していきたいと思っています」と市川さん。

そして、お店はたべものを追求するだけでなく、まちのコミュニティスペースとしても貢献しているようです。月1回、第1土曜日にお店の前で開催される「手のもの市」もそのひとつ。ここでは手づくりの小物や地元野菜などが手に入ります。

取材の最後に市川さんにお客様へのメッセージをいただきました。
「大切にしたいところ、変わらない部分と変わり続けていく部分を常に追い求めて、いつおいでいただいても新しい発見がある・・・そう感じてもらえるお店になれればうれしく思います。ご来店いただいたときは、ごゆっくりお過ごしください」

なんだか、のんびり“ぱん”が食べたくなってきましたね。
では、みなさん、ごきげんよう!

 

【お店のデータ】

自家製酵母ぱんと手づくりあんこの店 いちあん
所在地/所沢市旭町27-23
電話/04-2941-6862
営業時間/10:00-18:00(カフェランチは11:30-14:00)
定休日/水曜日
駐車場/3台
ホームページ  http://www.ichian.co.jp
メールアドレス shop@ichian.co.jp

取材・文・写真(提供写真別) イワタハルユキ
写真提供/いちあん
2016年1月25日

 

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