ジモト発見ライターが駅周辺を街歩き ラビング散歩「北朝霞&朝霞台」駅編

ラビング散歩 JR武蔵野線「北朝霞駅」と東武東上線「朝霞台駅」の周辺を探索。

イワタハルユキ

東日本旅客鉄道(JR)武蔵野線「北朝霞駅」と東武鉄道東上線の「朝霞台駅」は隣接していて、改札から改札まで通常なら1分も掛かりません。名称は違いますが2つの駅はほぼ1つだと思ってよいでしょう。

北朝霞駅には「出入口」があり、朝霞台駅には「北口」と「南口」があります。北朝霞駅(駅番号JM28)は比較的新しく昭和48年(1973)の開業。当時は国鉄の駅として誕生しました。一方の朝霞台駅(駅番号TJ13)は昭和49年(1974)に乗り換えの利便性を図るために開設され、平成10年(1998)には急行停車駅となりました。

現在もJR武蔵野線と東武東上線の乗換駅として多くの人が行き交います。では駅周辺はどうなっているのでしょう。今回は北朝霞駅と朝霞台駅のまわりを歩いてみました。

北朝霞駅の出入口<北朝霞駅の出入口> 北朝霞駅の改札<北朝霞駅の改札>

ラビング散歩 駅前ロータリーをかこむ飲食店

北朝霞駅と朝霞台駅北口の前には両駅共有の駅前ロータリーがあり、周囲は多くの飲食店が入居しているテナントビルにかこまれています。ハンバーガーショップ、おむすび店、スィーツショップ、そば店、居酒屋、とんかつ専門店、ドーナツショップ、中華料理店、牛丼店などいろいろな飲食店が並んでいます。

駅前の立ち食いそばにそそられる
<駅前の立ち食いそばにそそられる>

ラビング散歩 路線バスも発着、何かと便利な駅前ロータリー

北朝霞駅バス停からの行先は次のとおりです。

『東武バスウエスト』のりば
・下宗岡循環
・宮台経由 朝霞駅東口行き
・志木駅東口行き

『朝霞市内循環バス』
・市民会館行き
・末無川行き
・膝折町五丁目行き
・朝霞市役所行き
・わくわくドーム行き
・内間木公園行き

駅前ロータリー
<駅前ロータリー>
朝霞市内循環バス わくわく号<朝霞市内循環バス わくわく号>

駅前広場の一角には埼玉県警察 朝霞警察署 北朝霞駅前交番があります。訓練された警察官が地域の安全安心に貢献してくれています。

朝霞警察署 北朝霞駅前交番<朝霞警察署 北朝霞駅前交番>
住まいが駅からすこし離れると、やはり自転車が必需品。北朝霞駅と朝霞台駅は地下に市が運営する自転車駐車場があり、便利に利用されています。
朝霞市が運営する地下自転車駐車場<朝霞市が運営する地下自転車駐車場>
駅前ではつい飲食店のテナントビルに気を取られてしまいますが、医療機関が集まったメディカルビルもありました。行きつけのクリニックが駅前にあると、通勤、通学、買物ついでに寄ることができるので大変便利です。そして安心感があります。
医療機関が集積したビル<医療機関が集積したビル>

ラビング散歩 東洋大学の新キャンパスが誕生

北朝霞駅を背にして南へ向かってみます。このあたりは道路が広く、住まいは中層マンションが目立ちます。平日の昼間はあまり人影がありませんが、朝夕の通勤や通学の時間帯は多くの人が歩いているそうです。

広い住宅街の幹線道路沿いにおしゃれな英語教室を見つけました。明るく知的な雰囲気の建物です。学童にも熱心に英語教育を普及させていることが伺えます。

英語教室
<英語教室>

更に南へ向かうと黒目川の遊歩道や桜堤が見えてきました。実に明るく気持ちの良い場所です。春になると桜が開花する堤がありますが、今回は冬景色ですこし残念でした。

黒目川数歩道<黒目川遊歩道>
橋を渡ってしばらく進むと東洋大学朝霞キャンパスが見えてきます。令和6年(2024)4月に群馬県板倉町の板倉キャンパスと埼玉県川越市の川越キャンパスから学部学科等が移転してくるとのことで、街の若返りが期待できます。陽光を受けて銀色に光る姿はモダンでクールです。
東洋大学朝霞キャンパス<東洋大学朝霞キャンパス>

東洋大学の向かいに位置するのが「TMGあさか医療センター」です。この病院はかつて朝霞台中央病院という名称で診療を行ってきた地元の医療機関です。開院は昭和52年(1977)ということですから45年以上も朝霞で医療を提供してきたことになります。現在の診療科目は次のとおりです。

 内科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、腎臓内科、心療内科、外科、呼吸器外科、消化器内科、外科、呼吸器外科、消化器外科、小児外科、肛門外科、整形外科、脳神経外科、形成外科、小児科、皮膚科、泌尿器科、婦人科、眼科、耳鼻科、リハビリテーション科、麻酔科、放射線科、精神科、神経内科、救急科、緩和ケア内科、歯科口腔外科、血液内科、糖尿病内科、乳腺外科、小児泌尿器科、病理診断科(ウェブより引用)

 これほど診療科目の充実した病院が地元にあるのは頼もしい限りです。普段は近所のかかりつけ医に通いながら、いざという時に頼れる大規模な病院があると安心です。なお朝霞市にはTMGあさか医療センター以外にも、朝霞市浜崎にある朝霞厚生病院などがあります。

TMG あさか医療センター<TMG あさか医療センター> 駅とTMG医療センターを結ぶ送迎バス<駅とTMG医療センターを結ぶ送迎バス>

ラビング散歩 住宅街の静かな環境

大学や病院を後にしてあてもなく北へ歩いていると、浜崎公園がありました。ここは子どもや大人が自由に過ごせる市の公園。武蔵野の面影が残る樹木を眺めながらゆっくり休憩できます。トイレあり。隣には浜崎野球場(グラウンド)があります。

浜崎公園
<浜崎公園>
浜崎野球場<浜崎野球場>

浜崎公園から武蔵野線の高架に沿って北朝霞駅方面に歩きます。途中で原動機付自転車専用の駐車場を見つけました。これはめずらしいと思います。使用料金ですが一般は1か月3,000円、3か月8,400円、学生は1か月2,500円、3か月6,900円です。鉄道の高架下があるからこそスペースを有効活用できた例だと思います。

高架下の原付専用駐車場<高架下の原付専用駐車場>
そのまま高架に沿って進み、北朝霞駅の反対側に到着しました。空を見上げて目立つのは2館のビジネスホテル。朝霞にはホンダの拠点もあるので、ビジネスパーソンのニーズがあります。そういえば駅のまわりに飲食店や居酒屋が多いのは、そのせいもありそうです。
スマイルホテル<スマイルホテル> 東横イン<東横イン>
オリンピックといえば以前は激安がモットーのディスカウントショップでしたが、今は何でも手に入るスーパーマーケットです。食品、衣料品、家庭用品などが安く買えるので人気です。駅前には他にもスーパーがあるので価格競争が激しく、地元住民には有利な立地だといえます。ちなみにこのあたりはもう朝霞台駅のエリアになります。
スーパーマーケット オリンピック<スーパーマーケット オリンピック> ここはすでに朝霞台駅エリア<ここはすでに朝霞台駅エリア>
朝霞台駅に入って改札口を確認します。改札横にはコーヒーショップがあり、改札前にはフライドチキンショップ、ベーカリー、スィーツ、ドーナツショップ、寿司店、カステラ店、書店が並んでいます。駅にお店があるとおみやげを買ったり、時間を潰したりするのに便利です。
朝霞台駅改札<朝霞台駅改札> 朝霞台駅改札前のショップたち<朝霞台駅改札前のショップたち>

ラビング散歩 朝霞台駅南口の路線バス

今度は朝霞台駅の南口を出てみます。まず目についたのは路線バスです。

『1番のりば』
・ひばりヶ丘駅北口行き
・新座営業所行き

『2番のりば』
・東久留米駅東口行き(平林寺経由)
・新座営業所行き(平林寺経由)
・志木駅南口行き(水道道路入口経由)
・志木駅南口行き(泉水三丁目経由)
・新座営業所行き(泉水三丁目経由)

朝霞台駅南口からの路線バス
<朝霞台駅南口からの路線バス>

ラビング散歩 朝霞台駅南口からまたも目的なく歩く

朝霞はかつて基地の街でもあったせいか、ときおり欧米の文化を感じることがあります。音楽もそのひとつ。朝霞台駅南口にはジャズライブの店があり、そこだけが異空間となっています。

駅前にあるジャズスポット

<駅前にあるジャズスポット>

 ふらふら歩いてスーパーマーケットのサミットを発見。夜11時まで営業しているというから地域住民にとって便利な存在に違いありません。そこから目の前の街道を渡ると弁財公園があります。

午後11時まで営業の便利なスーパー<午後11時まで営業の便利なスーパー> 弁財公園<弁財公園>
このあたりの住宅街を眺めながら歩いていると「朝霞ゆりかご保育園」がありました。建物からは子どもたちの元気な声が聞こえてきます。陽あたりがよく、風通しのよい環境でした。
住宅街のきれいな保育園<住宅街のきれいな保育園>
面白い風景を見ました。パッと見て「郵便局があるなあ」と思ったのですが、赤いポストのうしろにあるオフィスは朝霞市役所朝霞台出張所でした。どう見ても郵便局だと思いませんか。
郵便局ではなく市役所出張所<郵便局ではなく市役所出張所>

恒例、コインパーキングの相場チェックです。朝霞台の住宅地では24時間最大900円でした。なおカーシェアも利用できるパーキングでした。

駐車料金は24時間最大900円
<駐車料金は24時間最大900円>
朝霞台には南割公園と北割公園があることを事前に調べていました。まずたどりついたのが南割公園です。ここも樹木と子どもの遊具が置かれ、ゆったりと憩える公園です。トイレもあるので落ち着いて過ごせます。
南割公園<南割公園> 公園はトイレ完備<公園はトイレ完備>

散歩を再開するとすぐに24時間営業のジムを見つけました。しばらく観察していると30代から40代の女性がよく出入りしています。運動不足になりがちな人にはうれしいご近所施設です。

住宅街にある24時間ジム
<住宅街にある24時間ジム>

先ほどのような本格的で大きな保育園ではありませんが、小規模認可保育園というものがあります。これは0歳から2歳児を対象とした定員6名以上19名以下の保育施設のこと。少人数なので職員の目が届き、きめこまやかな保育ができるとされています。

小規模認定保育園
<小規模認定保育園>
南割公園から北割公園に向かおうとして思わず絶句。北割公園は東武東上線の線路の向こう側にあるではないですか。仕方なくずっと大回りをして東上線を見下ろす跨線橋にたどりつきました。線路さえ渡ればすぐに北割公園でした。
東上線をまたぐ跨線橋
<東上線をまたぐ跨線橋>
北割公園<北割公園>

北割公園も桜の時期ならきっと華やかだったと思います。ラビング散歩の今は冬。子どもたちの遊具も寒そうに立ち尽くしています。しかしこういう公園を随所に作っている朝霞市の方針はなかなかありがたいものだと思いました。身近な自然空間は大事です。

朝霞台駅方面に戻ろうとして歩いていると、クリニックなど暮らしに欠かせないスポットを見かけました。このあたりはマンションが多い住宅街ですが、テナントの存在感も大きいと感じました。また駅に近い高架下にはスーパーマーケットがあり、日々の暮らしを支えています。

住宅街のクリニックも多い

<住宅街のクリニックも多い>

高架下のスーパー<高架下のスーパー>

高架下のスーパー<高架下のスーパー>

ラビング散歩 北朝霞駅&朝霞台駅周辺のまとめ

JR武蔵野線の北朝霞駅と東武東上線の朝霞台駅はひとつの駅と言ってもよいくらい密着していて駅前広場とロータリーも共有されています。テナントに入っている多くの飲食店を眺めながら南へ歩けば、明るく広々としたマンション街があり、その先を黒目川が流れています。

そこには東洋大学とTMGあさか医療センターが威風堂々と建ち、その周囲は広々とした環境です。そこから浜崎公園経由で武蔵野線の高架に沿って駅に戻ると、そこは朝霞台駅のエリア。こちらは静かな住宅街。弁財公園、南割公園、北割公園を目印に回りました。駅の近くはスーパーマーケットやショップが元気で買物も楽しくできます。

それなりに歩きましたが不思議と疲れを感じませんでした。また桜の季節に黒目川を訪れてみたいと思いました。

 

取材・文・写真/イワタハルユキ


A:北朝霞駅 B:東洋大学朝霞キャンパス C:TMG朝霞医療センター
D:浜崎公園 E:スーパーオリンピック F:朝霞台駅 
G:弁財公園 H:朝霞市役所朝霞台出張所 I:北割公園 J:東武ストアフレッシュ&クイック朝霞台店 

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