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所沢で深刻化するカラスのゴミ漁り被害と家づくりの工夫

2025/08/24(日) 家づくりのこと広報課

都市に潜む“知能犯”──所沢で増えるカラスのゴミ漁りと家づくりの工夫

カラスこんにちは。
ニュースでは北海道の羆(ヒグマ)の話題が取り上げられていますが、ここ所沢市では熊の出没はありません(隣の東京都青梅市あたりではツキノワグマ出没あり)。むしろ日常生活で気になるのは、カラスやムクドリなどの身近な鳥類です。
都市近郊では、カラスによるゴミ漁りが生活に直結した課題となっています。私自身も、出勤途中にカラスがゴミ置き場を荒らしているのを目撃したことがあります。実は以前、後ろから頭にアタックされる形でカラスに襲われた経験もあり、繁殖期の警戒心の強さを実感しました。
ゴミ袋の散乱による景観悪化や衛生リスクに加え、こうした威嚇行動も問題となります。被害を最小化するには、カラスの習性を踏まえた住環境設計と日常管理が重要になってくるのではないでしょうか。


所沢市でのカラス被害の実態

カラスの被害所沢市でも、都市部特有の環境によりカラスの被害がしばしば報告されています。特に住宅地や駅周辺など人が多く集まるエリアでは、生活に身近な場面でトラブルが起きやすく、注意が必要です。実際の被害例としては、次のようなものがあります。

  • 繁殖期(4〜6月)は特に注意。巣やヒナを守るため、頭部を狙った威嚇・攻撃的行動が見られることがあります。
  • ゴミ収集時の被害。収集日の朝、ネットの隙間からゴミ袋をつつき、中身を散乱させる事例が多く報告されています。
  • 巣材によるトラブル。電柱や樹木に巣を作り、針金ハンガー等を用いると、感電や停電のリスクが生じる場合があります。

カラスの“賢さ”が被害を広げる背景

カラスの被害が繰り返し発生する背景には、単なる偶発的な行動ではなく、鳥ならではの高い知能と学習能力が関係しています。餌場や人間の行動パターンを記憶し、効率よく食べ物を得るための行動が定着することで、同じ場所での被害が続くのです。実際には次のような特徴が見られます。

  • 貯食行動により、餌を得た場所や人為的な収集パターンを学習・記憶します。
  • 一度「餌場」と認識した場所には繰り返し訪れる習性があります。

住宅設計・管理でできるカラス対策

所沢市などの都市近郊でのカラス被害を防ぐには、住宅の設計や日常管理に工夫を加えることが効果的です。被害を最小化するためには、ゴミ置き場の構造や出し方、屋外空間の整理など、カラスの習性に応じた対策を組み合わせることが重要です。具体的には、次のような方法があります。

  1. ゴミ置き場の設計
    防鳥ネットは目の細かいもの(5mm以下)を選び、袋全体を隙間なく覆うことが基本です。可能なら開閉式のケージ型ゴミステーションを導入し、物理的にアクセスを遮断します。
  2. ゴミ出しのタイミング
    カラスは日の出前から活動するため、前夜のゴミ出しは避け収集日の朝に出します。掲示や回覧で地域一体のルール化を図ると効果的です。
  3. 生ゴミの包み方
    中身が視認されにくいよう、新聞紙や紙袋で二重に包む、さらにレジ袋等で二重化して匂いを抑えます。
  4. 屋外空間の清掃
    ベランダや庭に食べ残し・ペットフードを残さない。テーブルや床面は定期的に清掃し、貯食のきっかけを与えないようにします。
  5. 巣作りの予防
    樹木は剪定で見通しを確保針金ハンガーや紐類など巣材になりうる物を屋外に放置しない。巣を見つけても自力撤去は行わず、自治体や管理者へ相談します。

カラス対策


繁殖期に遭遇した際の注意点

繁殖期のカラスは、巣やヒナを守るため非常に警戒心が強く、近づく人に対して威嚇行動をとることがあります。一般的にカラスの繁殖期は 春から初夏(3月下旬〜6月ごろ) です。この時期は住宅街や通勤・通学路でも遭遇する可能性があるため、安全に通過するためのポイントを押さえておくことが重要です。具体的には、次のような注意が必要です。

  • 巣のある区画は可能な限り迂回する。
  • やむを得ず通行する場合は、帽子や傘で頭部を保護し、立ち止まらず速やかに通過する。
  • 地上にいるヒナ(巣立ち直後)を見かけても近づかない・触らない。親鳥が近くで見守っている可能性があります。

まとめ

カラス被害は、習性の理解と物理的対策+運用ルールの両輪で抑制できます。所沢のような都市近郊では、適切なゴミステーション設計収集日の運用徹底屋外の衛生管理を基盤に、地域ぐるみの取り組みを進めることで、衛生・景観・安全の改善が期待できるのだと思います。

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