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Z世代は「持ち家」にこだわらない?世代別意識調査から見えたリアルな声という記事について

 

Z世代は「持ち家」にこだわらない?世代別意識調査から見えたリアルな声

こんにちは。
ネットでプラプラ閲覧していると、ちょっと気になる話題があったのでご紹介したいと思います。

それは、「Z世代の住まいに対する意識」について。不動産建築の会社で働く私にとって、日頃から「家」に関する話題は尽きません。皆さんもこれから家を建てたり、買ったりすることを考えている方も多いのではないでしょうか。そんな皆さんにとって、今日の話題はきっと面白いヒントになるはずですよ。

今回のテーマは、「Z世代は『持ち家』にこだわらない?」。Z世代向けのマーケティングを行う「僕と私と株式会社」が、X・Y・Z世代を対象に実施した不動産・住宅事情に関する意識調査の結果を発表しました。この結果から、私たちが想像する以上に、新しい世代の住まいに対する価値観が見えてきました。

 


各世代の定義

今回の記事で登場する「X世代」「Y世代」「Z世代」は、それぞれ以下の年代を指します。

X世代 46歳〜60歳(1965年頃〜1980年頃生まれ) バブル経済の絶頂期や崩壊、そして失われた10年を経験しており、経済的な安定や持ち家に対する意識が比較的強い傾向があります。
Y世代 29歳〜45歳(1981年頃〜1996年頃生まれ) ミレニアル世代」とも呼ばれます。インターネットの普及とともに育ち、情報リテラシーが高く、ワークライフバランスを重視する傾向が見られます。
Z世代 15歳〜28歳(1997年頃〜2010年頃生まれ) デジタルネイティブであり、スマートフォンやSNSが当たり前の環境で育ちました。多様な価値観を持ち、個性を尊重する傾向が強いとされています。

 


調査サマリ:Z世代は「柔軟性」を重視

この調査で特に浮き彫りになったのは、Z世代が住まいに対して「所有にこだわらない柔軟な姿勢」を持っているということです。もしかしたら、皆さんの周りにも「賃貸で十分」と考える若い世代の方がいるかもしれませんね。Z世代持ち家

  • 賃貸派の多さ: 全体的に「持ち家」志向が優勢な中で、Z世代は賃貸派が他世代に比べて多く、約36.3%が賃貸で良いと考えています。特に神奈川・千葉・埼玉在住のZ世代では、賃貸志向が過半数を超えました。
  • 持ち家への「懸念」: 持ち家は「安心や安定につながるもの」という認識は持ちつつも、Z世代にとっては「住む場所が固定され自由がなくなる」「ライフスタイルの変化に合わない」といった柔軟性への懸念が目立ちます。
  • 「価格が現実的に厳しい」: Z世代にとって持ち家は「価格が非現実的に高すぎる」と感じる割合が高く、特に東京都のZ世代では38.9%がそう感じています。これは、家を検討されている皆さんにとっても共感できる部分があるかもしれませんね。
  • 理想の住まいは「未定」: Z世代の約4割が理想の住まいについて「特に考えたことがない/まだわからない」と回答しており、住まいに対する明確な希望がまだ定まっていない傾向が見られます。
  • 「都市部の利便性が高い住まい」への憧れ: お金の心配がないと仮定した場合、Z世代の30.6%が「都市部の利便性が高い住まい」に住みたいと回答しており、現実とのギャップがうかがえます。


世代比較で見える「持ち家」への意識差

調査では、各世代の持ち家に対する意識の違いも浮き彫りになりました。

  • X世代の安定志向: X世代は持ち家を「資産価値」や「自分らしさの実現」といった具体的なメリットと結びつけており、「今の住まいのままで十分だと思う」という回答も突出していました。長く住むことで、その家や土地への愛着が生まれるのでしょう。
  • 東京のZ世代の特殊性: 興味深いことに、東京都在住のZ世代は、首都圏の他県や地方の都市圏と比較しても持ち家に対する志向が高く、持ち家を「将来の安心や安定につながるもの」や「資産として価値があり経済的に得」と肯定的に捉える傾向が見られました。都心の不動産価格が高騰する中でも、彼らが持ち家をポジティブに捉えるのは、都市部特有の価値観があるのかもしれません。


情報収集源にも世代間の違いが

家探しを始める際、皆さんはどんな情報源を参考にしますか?この調査では、世代ごとの情報収集方法の違いも明らかになっています。

  • 共通の信頼源: 全世代共通で「不動産情報サイト(SUUMO、HOME’Sなど)」が最も参考になる情報源として信頼されています。これは皆さんも納得ですよね。
  • Z世代はSNS重視: Z世代Y世代は、Instagram、TikTok、YouTubeといったSNSを「わくわくする情報源」として上位に挙げており、視覚的かつ共感性の高い情報を求めていることがわかります。これから家探しを始める方は、SNSも情報収集のツールとして活用してみるのも良いかもしれません。
  • X世代は体験重視: X世代はSNSの活用は控えめで、「物件の公式サイト」や「不動産会社サイト」に加え、「展示イベント・モデルルーム」といった自身の体験や体感を重視する傾向にあります。実際に見て、触れて、体感することが安心感につながるのでしょう。


まとめ:皆さんの「住まい」の未来を考えるヒントに

今回の調査から、Z世代は従来の「持ち家信仰」に縛られず、自身のライフスタイルや価値観に合わせた柔軟な住まい方を模索していることがうかがえます。一方で、高騰する不動産価格という現実的な課題に直面し、理想と現実の間で揺れ動いている姿も見えてきました。

これから家を建てよう、買おうと考えている皆さんにとって、このような若い世代の意識は、ご自身のライフプランや価値観を見つめ直す良いきっかけになるのではないでしょうか。賃貸にするか、持ち家にするか。都市部に住むか、郊外にするか。どんな情報源からヒントを得るか。一つとして同じ「理想の家」はありません。ぜひ、この調査結果を参考に、ご家族やパートナーとじっくり話し合い、皆さんにぴったりの住まいを見つけてくださいね。


調査概要

本記事で引用している調査の詳細は以下の通りです。

調査名 Z世代/Y世代/X世代に聞いた!不動産・住宅事情に関する意識調査
対象条件 親を除く自分や家族名義で賃貸、持ち家、シェアハウスをしているZ世代(15~28歳)・Y世代(29~45歳)・X世代(46~60歳)
調査期間 2025年5月15日
調査方法 インターネットを利用したアンケート
調査有効回答数 600名(Z世代314人・Y世代200人・X世代86人)
出典元 僕と私と株式会社

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