スタッフブログ
スタッフの竹田です。
現場監督が撮ってきた画像をチェックして、私が何か書いてみるシリーズ(笑)。前回は水圧テストについてでしたが、今回はコンクリートの品質検査についてです。
家を建築するにあたって基礎は、まさに基礎というだけあって重要な部位ということはご存知かと思います。現在では底板一面が鉄筋コンクリートになっているベタ基礎が主流になっていますが、そのベタ基礎の性能を担保する要因のひとつがコンクリートそのものの品質になります。
さて、コンクリートと言ってもどのように品質をチェックするのでしょうか。
チェックのタイミングは配筋が完了し、いよいよコンクリート打設するとき。現場に生コン車が到着しコンクリートを打設する直前に試験を行います。
試験の項目は、コンクリートに有害な塩分が入っていないかを確認する塩化物測定、空気が適正な量は入っているかを確認する空気の測定、コンクリートの強度を確認する圧縮強度試験を実施します。コンクリートの柔らかさの具合やコンクリートの温度も測定します。
画像の真ん中のこんもりしたのがコンクリートの柔らかさを確認するスランプ試験。決められた容器から取り出したときに山状になったコンクリートがどれだけ沈んでいったかを測定します。右側の白いバケツには塩化物測定とその後ろには空気測定のゲージも見えますね。
左側にあるコンクリートが詰められた6つ円筒が圧縮強度試験用のテストピースです。これを28日間水中に漬けた後、機械的に圧縮したときの強度を平均値で割り出します。
万が一後日強度が足りないという結果が出た場合は、基礎工事のやり直しなるため、生コン業者も施工する弊社側もコンクリートの品質管理には神経を尖らせています。
基礎工事は建築のプロセスにおいてはちょっと地味だったりしますが、建物を支える大事な箇所故、品質の維持は最重要と言えます。実は私もこの記事を書くことによって勉強になりました。
今後もし基礎工事の現場に立ち会うことがあれば、今までより楽しんで見ることができそうです。(笑)
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