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日銀調査でわかった“暮らし向きの変化”と住まい選びのヒント

2025/08/10(日) 家づくりのこと広報課

日銀調査でわかった“暮らし向きの変化”と住まい選びのヒント

日銀調査でわかった“暮らし向きの変化”と住まい選びのヒントこんにちは。
最近気になるものを発見したのでご紹介したいと思います。それは、日本銀行が公表した「生活意識に関するアンケート調査」(第102回<2025年6月調査>)です。この調査は、1993年以降、全国の満20歳以上の個人を対象に定期的に行われており、物価や収入、暮らし向きなど、私たちの生活実感を浮き彫りにするものです。企業の景況感を探る「企業短期経済観測調査(短観)」とは異なり、こちらは生活者目線で“暮らしの温度感”を可視化できる一種の世論調査といえます。

景気や物価の数字はニュースでも耳にしますが、実際に暮らしている私たちが感じる「生活のしやすさ」「お金の使い方の変化」こそが、日々の選択に大きく影響します。今回の調査結果にも、節約志向や将来を見据えた支出の工夫といった傾向が色濃く表れました。こうした意識の変化は、食費や娯楽だけでなく、“住まい”の選び方にも直結します。なぜなら、家は一度買えば長く暮らし、日々の維持費や快適さにも関わる、大きな買い物だからです。

そこで今回は、この調査から読み取れる暮らし向きの変化をもとに、これからの住宅選びに役立つヒントを探ってみたいと思います。


調査で見えてきた暮らしの変化

  • 景気の見通しはやや慎重に
    将来への不安から、支出を見直す動きが広がっています。
  • 物価への関心が高まる
    「価格の安さ」だけでなく、「長く使える」「維持費が安い」といった総合的なコスト感を重視する傾向があります。
  • 支出は控えめ傾向に
    必要なところには投資しつつ、日常費や趣味は抑える“メリハリ志向”が強まっています。

住宅選びに活かせるポイント

今回の調査から見えてくるのは、「長期的な安心とコストバランス」が重要になるということ。住宅分野では、次のような工夫がヒントになります。

住宅選びに活かせるポイント

1. 光熱費を抑える断熱・気密性能
高断熱・高気密の家は、冷暖房効率が高く、毎月の光熱費を抑えられます。ツーバイフォー工法など、構造的に気密性が高い住宅はその一例です。

2. 長持ちする構造・素材
長期優良住宅に代表されるような、耐震性や耐久性に優れた住宅は、修繕や改修の回数を減らし、維持費を低く抑えられます。さらに税制優遇などの制度メリットが得られる場合もあります。

3. 将来に合わせて変えられる間取り
ライフステージの変化に応じて使い方を変えられる間取りや可動式の間仕切りは、将来のリフォーム費用を節約する助けになります。


まとめ

日銀の調査結果からも、これからの住まい選びは「初期費用だけでなく、長く住むための総コストを考えること」がカギになるといえるかもしれません。光熱費や修繕費の負担を抑えつつ、長期的に快適で安心して暮らせる家。そんな住まいが、これからの時代に選ばれていくのではないでしょうか。

(参考:日本銀行「生活意識に関するアンケート調査」(第102回、2025年6月調査)) 
 https://www.boj.or.jp/research/o_survey/index.htm

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