スタッフブログ

広報課 竹田 自己紹介へ

ご祝儀や退職願もオンラインでOK?デジタル化で変わる暮らしと住まいの価値観

こんにちは。
最近、「えっ、こんなことまでデジタルで済ませちゃうの?」と思わず驚いてしまう調査結果を目にしました。

博報堂生活総合研究所が2025年3月に行った「生活DX定点」第2回調査によると、「ご祝儀」や「退職願」など、かつて“対面・紙”が当たり前だった場面についても、4割以上の人が「オンラインでOK」と考えていることが分かったのです。特に10~20代の若年層では、オンラインでも構わないという意見が半数を超えているそうです。昭和時代の私からすれば、ちょっとだけ理解しにくいのですが、これも世の中の流れなのでしょうか。

とはいえ、すべてが「便利で万々歳!」というわけではなく、「デジタル化によってストレスが増えた」と感じる人もいるようです。今回はこの2つの視点から、現代の暮らしとデジタルの関係について考えてみたいと思います。


ご祝儀も退職願もオンライン? デジタルへの心理的ハードルが下がっている

現代の私たちの暮らしは、想像以上にデジタルに囲まれています。スマートフォン1台で買い物や銀行振込はもちろん、各種手続きや連絡まで完結できる時代。そんな中、「ご祝儀」や「退職願」など、従来“紙や直接手渡しが常識”とされてきたものまで、オンラインで済ませることへの抵抗が薄れてきているのも頷けます。ちなみに弊社でも、休暇願など一部オンライン申請になっています。

▶ ご祝儀
キャッシュレス決済や割り勘アプリの普及により、「お金のやりとり=デジタル」という感覚が根づきつつあります。遠方の親戚や友人の結婚式に出席できないときなど、オンラインで祝儀を送れるのは非常に便利ですよね。

▶ 退職願
企業によって対応は異なりますが、テレワークや電子契約の普及に伴い、退職願をメールや電子文書で提出するケースも増えてきているようです。ただし、法的には口頭での退職意思表示も有効とされている一方で、実際の運用は就業規則に基づいて行われるため、必ずしもすべての企業でデジタル化が進んでいるとは限りません。
この点については、今なお心理的な抵抗感を抱く人も一部に見られますし、これまでの慣習から考えても、やはり直接手渡しのほうが望ましいと感じる場面もあるのではないでしょうか。


デジタル化は「住まい」の在り方にも影響を与えている

では、私たちが携わっている住宅についてはどうでしょうか?私たちの仕事や人間関係だけでなく、「住まい」もまた、デジタル化の波を受けています。以下のような例が、実際に身近になってきました。

  • 快適性の向上:
    スマートスピーカーで家電を音声操作できるだけでなく、IoT対応の照明やカーテンを時間帯や天候に応じて自動制御することで、日々の生活をより快適に演出できます。例えば、朝の目覚めに合わせて照明が徐々に明るくなったり、外出前に一括で家中の電源をオフにしたりと、まるで暮らしが住む人に寄り添ってくれるような感覚が得られます。また、遠隔操作により、帰宅前にエアコンや給湯器を稼働させ、最適な室内環境を整えておくことも可能です。
  • セキュリティの強化:
    スマートロックによって鍵の施錠・解錠をスマートフォンで行えるようになり、外出先からでも玄関の施錠状態を確認・操作できます。家族の帰宅時刻を通知する機能や、登録者以外の侵入を検知するシステムなども導入が進んでいます。また、ネットワークカメラを活用すれば、玄関先や室内の様子をリアルタイムで確認することができ、不審な動きがあった場合にはスマホに即時通知。共働き家庭や高齢者の見守りにも役立つなど、防犯と安心の両立が可能になってきています。
  • エネルギー効率の最適化:
    エアコンや床暖房、照明などをAIが自動で制御することにより、必要なときに必要なだけのエネルギーを使う「賢い住まい」が実現しています。外気温や日射量、家族の生活パターンを学習し、無駄な電力消費を避けつつ、常に最適な室内環境を保ちます。これにより光熱費を削減できるだけでなく、CO₂排出量の削減にもつながり、環境に配慮したライフスタイルの実現にも貢献しています。太陽光発電や蓄電池と組み合わせれば、さらにエネルギーの自給自足が可能となり、災害時の備えとしても注目されています。

さらに、不動産業界でもIT化が進み、物件検索から内見、重要事項説明や契約手続きまでをオンラインで完結できるサービスも広がっています。時間や場所の制約を受けずに「家探し」ができる時代。まさに住まいの探し方・選び方まで変わってきているのも、流れといえるでしょう。


それでも「全部デジタル」は疲れる? ストレスを感じる人も

便利なデジタル社会ですが、博報堂の同調査でも「デジタル化でストレスが増えた」と答える人が一定数いることが分かっています。その背景には、以下のような声があるようです。

  • 常に繋がっていることへの疲れ:
    スマホやPCが手放せず、気がつけば常に誰かと連絡を取っている。これがプレッシャーに感じられることも。
  • 情報過多と混乱:
    ネット上の情報が多すぎて、何を信じればいいのか分からなくなる瞬間がある。
  • デジタル格差(デジタルデバイド):
    操作に慣れていない人や高齢者にとっては、デジタルが進みすぎることで疎外感を感じてしまうこともあります。
  • “人と人”のつながりを恋しく思う気持ち:
    手書きの手紙、対面での会話、リアルな交流——デジタルが進むほどに、こうしたアナログな価値を見直す声も根強くあります。


デジタルとアナログ、それぞれの良さを活かす暮らし方へ

「すべてをデジタルに置き換えよう」とすると、どこかに無理が生じてしまうこともあるかもしれません。大切なのは、その時々の状況や目的に応じて、デジタルとアナログの良さをうまく使い分ける柔軟さではないでしょうか。
私たち不動産・建築業界でも、ITを活用することで住まい探しの利便性を高めたり、スマート住宅のご提案を行ったりと、日々取り組んでいます。一方で、お客様との対話や、実際に「家」に足を運んでいただく体験も、非常に重要だと感じています。

やはり不動産という高額な商品においては、利便性だけでなく、「対面で話すことによる信頼感」も、お客様の心理に大きな影響を与えるのではないでしょうか。

 


最後に:あなたにとって「デジタル化」とは?

ご祝儀や退職願のオンライン化が話題になる今、私たちの生活はすでに大きく変わりつつあります。でも、そこには戸惑いや不安もつきもの。あなたにとって、デジタル化はどのような存在ですか?そして、これからの「住まい」は、どんなふうに進化していくと思いますか?
ぜひ、あなたのご意見も聞かせてください。

 

出典 「生活DX定点」第2回調査の結果を発表
「ご祝儀」や「退職願」はオンラインでもかまわない人が4割超 一方、デジタル化で「ストレスが増えた」生活者
https://seikatsusoken.jp/newsrelease/24168/

引用・参照に関するご案内
本記事では、信頼できる第三者の公開情報をもとに、住宅購入を検討される方にとって有益な情報提供を目的としています。
引用内容について問題がある場合は、当社までご連絡いただけますと幸いです。速やかに対応いたします。

記事一覧

1ページ (全23ページ中)

ページトップへ