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まさか家の中で?「24時間エアコン派」が55%超え!調査から見えた、知らないと怖い住まいの「温度差」と健康リスク
今回は、住宅メーカーが実施した調査結果を参考に、現代の住まいが抱える「見えない健康リスク」と、それを解決するための家づくりのヒントをご紹介します。 意外と知らない?家庭内熱中症の「落とし穴」三菱地所ホーム株式会社が30~60歳代の男女1,025人を対象に行った調査で、夏の暑さを感じる場所として「リビング」と「寝室」に続き、なんと「トイレ」が3番目に挙げられました。 この結果は、私たちが日々の暮らしで「点」の快適性(エアコンのあるリビングや寝室)と、「点在する不快さ」(エアコンのない場所の暑さ)のギャップを感じていることを示しています。特にトイレや脱衣所は狭く、窓がないことも多いため熱気がこもりやすく、熱中症リスクの高い「落とし穴」となりやすいのです。 調査ではさらに、「エアコンのない場所の熱中症対策は特に行っていない」と答えた人の約8割が、「対策はできている」と認識しているという驚きの結果も出ています。この「認識のギャップ」こそが、家庭内熱中症が減らない根本原因の一つと考えられます。特に、体温調節機能が低下している高齢者にとっては、この無自覚なリスクが命に関わる危険性につながることもあります。 エアコンの「電気代」と「冷房ストレス」のジレンマ今回の調査で最も注目すべきは、回答者の55.8%が「24時間エアコンを稼働させている」と答えた点です。多くの人が家庭内での熱中症リスクを避けるために、積極的に冷房を利用している現状が浮かび上がりました。しかしその一方で、24時間稼働させない理由として最も多かったのは「電気代が気になる」(63.8%)というものでした。つまり、健康と安全を守るために冷房を使いたい気持ちと、家計への負担を抑えたいという思いの間で、多くの家庭がジレンマを抱えているのです。 さらに、エアコン使用時の不快感については「不快に感じたことはない」(35.5%)が最多ではあるものの、「乾燥して喉や肌がつらい」(24.8%)、「冷えすぎて体調を崩す」(30.5%)といった声も多く挙がっています。冷風が直接体に当たることや、過度な除湿による乾燥は、いわゆる「冷房病」と呼ばれる体調不良の要因にもなり得ます。 このように、熱中症対策としてエアコンは欠かせない存在でありながら、快適性や健康への影響、さらに電気代といった経済的負担も無視できません。これからの住まいづくりや日々の暮らしの中では、「冷えすぎない工夫」や「省エネ性能を高めた住まいの設計」など、エアコンへの依存を減らしつつ健康に過ごせる工夫がますます重要になってきそうです。 快適な暮らしは「家の性能」で決まる〜高気密・高断熱の木造住宅が解決策にエアコンの稼働状況や冷房ストレスに関する調査結果は、家を建てる・購入する際に「エアコンを設置するだけでは解決できない根本的な課題」があることを示しています。それが、家そのものの「性能」です。木造住宅でも「高気密・高断熱」を実現すれば、健康的で快適な住環境を整えることができます。 1)木材の特性を活かした「高断熱」「木造住宅は暑さや寒さに弱い」というイメージを持つ方もいますが、実際には木材は熱伝導率が低く、コンクリートよりも断熱性に優れています。この特性を最大限に活かしつつ、断熱性能の高い窓やドア、適切な断熱材を組み合わせることで、外気の熱が室内に侵入するのを抑えられます。その結果、少ない冷暖房で一年中快適な温度を保つことが可能になります。 2)「高気密」で温度ムラと光熱費を削減住宅の「気密性」とは、外部の空気が建物内部に入りにくい状態を指します。気密性を高めることで、冷暖房で調整した空気が外へ逃げにくくなり、快適な室温を長時間保てます。これにより、リビングとトイレのような「非空調空間」との温度差が少なくなり、夏の熱中症や冬のヒートショックといった健康リスクを軽減できます。また、冷暖房の効率が向上するため、調査で多くの人が懸念していた「電気代」の削減にもつながります。 3) 健康な暮らしを支える空気環境高気密・高断熱の住宅は、自然換気ではなく、計画的な機械換気システムと組み合わせて設計するのが一般的です。これにより、花粉やホコリといった外部の汚染物質の侵入を防ぎ、クリーンな空気を維持できます。さらに、温度や湿度が安定しやすくなることで、冷えすぎや乾燥といった「冷房ストレス」を軽減し、健康的な暮らしをサポートします。 まとめ:家は「家族の健康を守る場所」家は、単に雨風をしのぐための空間ではなく、家族が健康で快適に暮らすための「器」です。
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こんにちは。9月に入りましたがまだまだ残暑は厳しい今日このごろですね。