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SAVE AREA

気になるショップやカフェが集合。
空き倉庫が地域の“寄りどころ”に生まれ変わる!

倉庫というのは港や幹線道路にあるものと思いがちですが、意外と私たちの身近なところにも隠れているものです。それが空き倉庫だったりすると、興味津々、気分がワクワクしてしまうのはなぜでしょう。今回は気になる倉庫を探して・・・というわけではありませんが、空き倉庫をシェアスペースとして運用しつつ、プラスアルファの価値を追求しているSAVE AREAをレポートします。

SAVE AREA 

SAVE AREAってどんなところ?

SAVE AREAは倉庫を改装して新しい可能性を追求している地域密着のプロジェクト。倉庫のオーナーから物件を借り上げて運営しているのは合同会社RPG(代表/戸巻由高さん)の仲間たちです。多種多彩なショップが出店するシェアスペースのC.V.C.MALLや、くつろぎの場であるSPACE FORRESTから成り、訪れる人々に次のような場を提供しています。

・新しい作家やお店との出会い 
・コーヒーやランチの楽しみ 
・ワークショップへの参加
・大人も子どもも夢中で遊べる空間 

メインのシェアスペースC.V.C.MALLには大きく2つのアプローチがあるとのこと。ひとつは一般のお客さまに個性的な商品やサービスを販売すること。もうひとつは出店者に対するインフラづくりだそうです。代表の戸巻さんにお話を伺いました。

「商品を売ることについては基本的にRPGにおまかせで大丈夫という体制をとっています。それによって、別の仕事をしていても辞めることなくお店を持つ、という夢を実現できる場所になっています。ただ、やっぱりお客さまに自分の取り扱う商品やサービスの魅力を本人が直接伝えたほうが、お店や主人のファンが増え、結果、商品やサービスの購買につながるよねって話は出店者のみなさんにも伝えています」

ちなみにC.V.C.とはCraft、Vintage、Creativeのイニシャルから取ったもの。このC.V.C.MALLでは1階と2階に各9ブース、合計18ブースが用意されています。  

 

C.V.C.MALLの出店者は個性いろいろ

ではSAVE AREAのシェアスペースであるC.V.C.MALLに出店しているお店を駆け足で紹介してみましょう。なお、この掲載内容は2019年1月現在のものです。お店の入れ替わりなどがある場合もありますので、その節はご了承ください。

【1F】

・わいわいリサイクル
ジャンルにこだわらず楽しめるリサイクルショップ

・にゃん屋
60~80年代の日本やアメリカの雑貨などを取り揃え

・キャンドル工房Kivi
キャンドル・ハーバリウム・オイルランプ製品、関連材料などを販売

<Kiviの豊富な品揃え><Kiviの豊富な品揃え>

・ORION、pomponner、hitototori、彩逢
多肉植物を中心に手づくり作家グッズなどを販売

<静かなブームが続く多肉植物もいろいろ><静かなブームが続く多肉植物もいろいろ>

なお2019年1月、1階にスケートボードが楽しめるミニランプが完成しました。
スケートボード好きな人たちの聖地になりそうな予感も。屋内なので天候を気にせず利用することができます。

<スケートボードのミニランプ>(写真提供/RPG)<スケートボードのミニランプ>(写真提供/RPG)

<ミニランプの入口にはヴィンテージの鉄扉が><ミニランプの入口にはヴィンテージの鉄扉が>

【2F】

・ゲキ推しくん
セレクトCDショップ、雑貨などを販売

・Chilling
雑貨、肥料などを販売

・ADDiCT3
おもちゃ、雑貨などを販売

・toys sunperche
おもちゃ、サンキャッチャーなどを販売

<非売品も多く展示されているtoys sunperche ><非売品も多く展示されているtoys sunperche >

・歯車商店
アパレル、雑貨、文房具などを販売

<よく売れているレトロなLEDランプ><よく売れているレトロなLEDランプ>

・巻ノ家(1月オープン予定)
スケートボード関連商品、雑貨、アパレルなどを販売

・Craft Labo
人気ボードゲームWarhammerのトータルショップ

<わかる人にはわかるWarhammerの魅力><わかる人にはわかるWarhammerの魅力>

SPACE FORRESTはくつろぎの多目的スペース

SAVE AREAの3階にはSPACE FORRESTと名付けられたエリアがあります。階段を上った右手にはカフェなどが営業できるスペースと、そこに隣接したヨガなどボディワークができるスペースがあります。
また階段から左手に進むとリラクゼーションスペースがあり、ここは整体やマッサージ等に利用できるスペースになっています。まさにSPACE・FOR・RESTの文字通り、食事と休息と元気回復のための場所になっています。
<サリガマ食堂で楽しくおしゃべり><サリガマ食堂で楽しくおしゃべり>
<ヨガやストレッチもできるリラクゼーションルーム>

<ヨガやストレッチもできるリラクゼーションルーム>

<和の催事や整体に適した和室><和の催事や整体に適した和室>

ここで注目したいのは、火・木・土のみ営業(11:00~14:30)しているスリランカ料理のサリガマ食堂。
新鮮野菜とスパイスをたっぷり使い、ココナッツミルクやモルディブフィッシュ(かつお節)で味付けしたエスニックなランチは日本人の嗜好にもよく合います。
・ランチプレート(1,000円)
・ランチプレート+ドリンク(1,200円)
・ランチプレート+ドリンク+デザート(1,500円)

<ある日のランチプレート>
<ある日のランチプレート>

不思議な縁とタイミングで起業へ

合同会社RPGは戸巻由高さん、角田テルノさん、岡田悠美さんの3名でスタートし、2018年7月28日にSAVE AREAをオープンしました。
角田さんが戸巻さんに企画を持ち掛け、岡田さんが合流するという流れでしたが、戸巻さんによればそこでは不思議な縁とタイミングを感じたそうです。

「私は2016年の春に勤めていた会社を辞めました。その会社は希望退職を3回も募るような状態で将来性もなく、見切りをつけた感じでしたね。しばらくWEBデザインの勉強などをしながら失業保険と貯えで食いつないでいました。その時は『やりたい仕事』とか『何ができるか』について自問自答していました」

いわゆる浪人生活を続けているうち、戸巻さんは福祉系の就労継続支援A型事業所でアルバイトをはじめます。また並行してキッズパークという子どもたちと触れ合うアルバイトも経験したことで、子どもに関わる仕事にも興味を持ちはじめていたそうです。そんな折、シェアスペースの企画を温めていた角田さんから声を掛けられます。

「ある日、相談したいことがあるということで、彼の車の助手席に乗ってシェアスペースについての話を聞きました。ひととおり聞いたところで彼が倉庫の前に車を停めて『実はこれなんです』と(笑)。結局、私は福祉系、子どもに関わる仕事、そしてシェアスペースという3つの選択肢から将来を考えることになりました。その結果、SAVE AREAを運営する合同会社RPGを立ち上げることに決めました。振り返ってみると縁というかタイミングが絶妙でしたね。私が会社を辞めていなければ声も掛からなかったでしょうし、もし再就職を決めてしまっていたら参加することもなかったと思いますし。今の仲間たちと知り合えたのも偶然のめぐりあわせですから」

<上から岡田悠美さん、角田テルノさん、戸巻由高さん>(写真提供/RPG)<上から岡田悠美さん、角田テルノさん、戸巻由高さん> (写真提供/RPG)

 

地域の“寄りどころ”になりたい

そんな戸巻さんにSAVE AREAについての今後の抱負を聞いてみました。

「買物するとか食事するとかでなくても、ふらりと立ち寄ってくれて、ゆったりした時間を過ごしてもらえたらいいと思います。すでに子どもたちはそういう感じで遊びに来てくれていますね。地域のママさんや年配の方も同じように、この場を楽しんでほしい。SAVE AREAは地域の“寄りどころ”になりたいと思うんですよ」 

拠りどころをあえて“寄りどころ”と書いてほしいという戸巻さん。たしかに人々が気軽に立ち寄れる場をめざしていることが伝わってきます。

戸巻さんは地元自治会などとのコミュニケーションも大切にしているそうです。お祭りの時に自治会で活動している高齢者たちと話したところ「近くで買物できる場所が欲しい」との声が多かったとのこと。それをもとにSAVE AREAの敷地で食料品や日用雑貨が買える移動スーパーの営業ができないか検討中だといいます。

「高齢社会になって、所沢市内には同じようなニーズを抱えた地域がある気がするんですよね。その辺も視野に入れながら、まずはSAVE AREAの敷地で移動スーパーを展開できないか模索してみたいと思うんです」

「それから子どもマルシェみたいな企画もできたらいいなって思ってます。ここで遊んでいる子どもたちを見ていると、自分たちでルールを作って遊んでいます。それを見ていると『子どもってすごいな!』と思うんですよね。彼らもいずれは社会に出て、お金を稼いだりするわけですから、今から金銭感覚や社会との付き合い方を身につけるのは意味があると思うんです。だから子どもたちがマルシェを運営できるようなイベントも仕掛けていきたいですね」

子ども、ママさん、お年寄りといった、地域に根ざして暮らしている人たちの“寄りどころ”になりたい、という戸巻社長の言葉に強い意志を感じました。

<レジのまわりは懐かしい駄菓子屋風>
<レジのまわりは懐かしい駄菓子屋風>

この場所から新しい可能性を!

締めくくりに、戸巻さんからこのコラムをお読みのみなさまにメッセージをいただきました。

「SAVEAREAを利用して、いろいろな人に、いろいろなことをやってほしいと思います。他のシェアスペースと比べると料金もリーズナブルだと思いますし、現在空きブースになっている1F-No.6は、1~7日間の期間限定出店にはなりますが、固定家賃はなしで売上の33%を利用手数料としていただく形での出店が可能となっていますので、詳しくはご相談ください。物販だけでなくワークショップや教室、パーティー会場としてのレンタルなども可能です。いつかお店を開きたいと思っている方には『まずやってみて!』と言いたいですね」

なおC.V.C.MALLに置いてある商品は、リアル店舗以外にネットでのセールやオークションに出品されているそうです。お店に行けない方はC.V.C.ウェブショッピングで楽しんでみてはいかがでしょうか。これからも地域の“寄りどころ”をめざすSAVE AREAの活躍に期待したいと思います。

【お店のデータ】
店名/ SAVE AREA
所在地/ 〒359-1145 埼玉県所沢市山口647-4
TEL&FAX/ 04-2968-3017
営業時間/ 10:30~20:00 定休日/ なし(イベント出店等の臨時休業あり)
駐車場/ あり(9台)
e-mail/ hello_hello@rpg-inc.world
Homepage/ http://rpg-inc.world
Twitter/ @welcome_rpg_inc
Facebook/ SAVEAREA
Instagram/welcome.rpg.world

取材・文・写真/イワタハルユキ
※掲載内容は取材時のものですのでご了承ください

 

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