ジモト発見ライターが駅周辺を街歩き ラビング散歩「鷹の台」駅編

ラビング散歩 ゆたかな自然の玉川上水緑道で深呼吸
小平市立中央公園を散策する

イワタハルユキ

鷹の台駅(たかのだいえき)は西武国分寺線の駅(駅番号SK03)で東京都小平市たかの台にあります。その開業は昭和23年(1948)10月のことでした。現在は小規模な駅ながらバリアフリーが配慮された駅舎で、エレベーターと多機能トイレを完備しています。改札は1番線の1か所で2番線に行くには地下通路かエレベーター付き跨線橋を使います。西武鉄道は効率化のため無人駅を増やす傾向にありますが、現時点で鷹の台駅は駅員が常駐しています。なお小平市では住居表示を「たかの台」と定めていますが、駅名は昔ながらの「鷹の台」に統一されています。駅の東側は小平市立中央公園に直結し、西には商店街や住宅街が広がります。

鷹の台駅を出発する東村山行き<鷹の台駅を出発する東村山行き> 鷹の台駅の改札は1か所のみ<鷹の台駅の改札は1か所のみ>
駅前ロータリー<駅前ロータリー> ロータリーにあるタクシーのりば<ロータリーにあるタクシーのりば>

駅前には飲食店やミニスーパーなどがあり、改札が1か所のせいか行き交う駅の利用客が目につきます。改札を出て右に向かうとロータリーがあり、タクシーの乗降や送迎に使われています。ロータリーの奥にはコンビニエンスストアがあります。

改札から左へ歩くと警視庁小平警察署鷹の台駅前交番があります。いつも思うことですが駅前に交番があって警察官が常駐しているのはとても安心感があります。このあたりにも商店や飲食店があり、人通りが絶えませんでした。特に気になったのは揚げ物を売っている昔ながらの肉屋さん。店頭で揚げる出来たてのコロッケやハムカツにそそられました。

駅前の商店街<駅前の商店街>

警視庁小平警察署鷹の台駅前交番<警視庁小平警察署鷹の台駅前交番>

駅前のミニスーパー<駅前のミニスーパー>

駅前のベーカリー
<駅前のベーカリー>
揚げたてのハムカツフライが絶品<揚げたてのハムカツフライが絶品> 郷愁ただよう郵便ポスト<郷愁ただよう郵便ポスト>

駅の改札を背にして商店街(たかの台本通り)を直進すると商店や飲食店が並んでいます。そこにはサイクルプラザという自転車駐車場があり、一時利用の料金は8時間100円でした。駅の近辺には他にも自転車駐車場がありますが、いずれも有料ですので、やはり改札に少しでも近いほうが人気のようです。

駅前の有料自転車駐車場<駅前の有料自転車駐車場>

たかの台本通り界隈は商店街と住宅街が入り混じっているせいか、ときおり個人店の面白いPOPを見かけます。地面に無造作に置かれた紙がお店への道筋を示していました。

矢印に誘われて行ってみると・・・<矢印に誘われて行ってみると・・・> 住宅街のジューススタンドに到着<住宅街のジューススタンドに到着>

たかの台本通りには公園予定地がありました。工事用フェンスには地元の子どもたちの絵が描かれています。そこには「こんな公園になったらいいな」というテーマが絵とともに描かれていました。

駅の西側にも公園ができる計画<駅の西側にも公園ができる計画>
商店街の中程に「たかの台駅前郵便局」があります。レトロな郵便ポストが駅前にありましたが、こちらは身近な雰囲気の郵便局。金融機関としても貴重な存在です。
たかの台駅前郵便局<たかの台駅前郵便局>
駅の近くに医療機関があるというのは何かと便利です。メディカルプラザというビルには内科クリニック、デンタルクリニック、耳鼻咽喉科、処方箋薬局が揃って開業していました。
メディカルプラザ<メディカルプラザ>
たかの台本通りが突き当たるところにはコンビニエンスストアがあります。ここが「たかの台駅西交差点」です。玉川上水を散策する人や中央公園に向かう人は、このコンビニを目印にしているそうです。
広々としたコンビニエンスストア<広々としたコンビニエンスストア>
コンビニの隣で玉川上水に掛かる「すいしゃはし」。昭和六十年八月竣工と彫られた文字が見えます。この近くに名主の小川家が所有し、地元の小川精米店が明治時代から昭和25年(1950)頃まで稼働させていた製粉・精米用の水車があったため水車橋と名付けられたそうです。
玉川上水に掛かるすいしゃはし<玉川上水に掛かるすいしゃはし>
すいしゃはしのある交差点から中央公園をめざして歩きます。玉川上水の清流に沿ったゆたかな自然の緑道で、春は花々や新緑がきれいです。
玉川上水緑道<玉川上水緑道>
中央公園に入るにはいくつもの道がありますが「うさぎはし」はいかがでしょう。橋を渡ると園内マップがあり、公園の全体構成がわかります。すぐ目の前には築山があり、グラウンドや小平市民総合体育館にも近い散策路です。随所にベンチや休憩所があるのでくつろげます。
公園の入口はうさぎはし<公園の入口はうさぎはし> 広大なグラウンド<広大なグラウンド>

小平市立中央公園の所在地は小平市津田町で、総面積は66,327平方メートルあります。敷地内には小平市民総合体育館(ジムや室内プールを完備)、陸上競技場、野球場、テニスコート、遊具広場、築山、公衆トイレなどが配置されています。各施設は武蔵野の雑木林に包まれ、花と緑と自然を満喫できます。

小平市民総合体育館正面<小平市民総合体育館正面> 体育館裏<体育館裏> 遊具広場<遊具広場>

中央公園を抜けて府中街道に出ると、そこには津田塾大学小平キャンパスがあります。津田塾大学は女子大で明治33年(1900)に津田梅子が創立しました。ここは学芸学部小平キャンパスという位置づけで女子の高等教育を担っています。

津田塾大学
<津田塾大学>

津田塾大学から府中街道をしばらく南に歩くと「小平市ふれあい下水道館」があります。ここは下水道の重要性を学ぶことのできる施設です。展示を見たり、下水道のシミュレーションを探索したり、汚水を浄化する微生物を観察するなど、最新の下水道事情を知ることができます。小平市の施設で入館料無料ですので、ぜひ見学してみてはいかがでしょうか。

ふれあい下水道館<ふれあい下水道館>

帰路は玉川上水に沿って住宅街を眺めながら散策しました。途中で「たかのだい幼稚園」を発見。立派な園舎といろいろな遊具がありました。

たかのだい幼稚園
<たかのだい幼稚園>

駅に向かう踏切の手前に「鷹の台駅南自転車駐車場」(有料)がありました。防犯カメラ稼働中と書いてあります。ここで踏切を渡って右に歩き、鷹の台駅に戻りました。

市営自転車駐車場<市営自転車駐車場> 玉川上水緑道は花と緑でいっぱい<玉川上水緑道は花と緑でいっぱい>
 

ラビング散歩 鷹の台駅まとめ

西武国分寺線「鷹の台駅」の改札は1か所のみ。駅前には商店、飲食店、日用品店などが営業していて地元住民や鉄道利用者が往来しています。駅の西側は商店街と閑静な住宅街。個性的な個人店も見つかります。東側は小平市立中央公園に直結。散策する場合は玉川上水の流れに沿う緑道を歩いて中央公園へ向かうとゆたかな自然を満喫できます。府中街道まで足を伸ばせば津田塾大学や小平市ふれあい下水道館を見ることができます。鷹の台駅の周辺は武蔵野の雑木林にかこまれた静かな住宅街という印象でした。

 

取材・文・写真 イワタハルユキ

 


A:鷹の台駅 B:警視庁小平警察署鷹の台駅前交番 C:しょう's ベーカリー
D:たかの台駅前郵便局 E:小平市立中央公園 F:小平市民総合体育館 G:津田塾大学 
H:ふれあい下水道館 I:たかのだい幼稚園 J:鷹の台駅

■地域情報|ジモト発見ライターが駅周辺を街歩き『ラビング散歩』

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