コミュニティカフェ&レンタルルーム すうぃーとはーと

だれもが安心して過ごせる居場所。
人とまちに貢献する拠点。
食べて、飲んで、くつろげるコミュニティカフェ。

航空公園駅西口から線路沿いを新所沢駅方向に歩いた踏切のすこし手前。そこにコミュニティカフェ&レンタルルーム「すうぃーとはーと」があります。ポスターやのぼりがにぎやかに飾られ、最初は何のお店か戸惑いますが、ここは地域の人や通りがかりの人が気軽に利用できる“居場所”であり、またいろいろな集まりに“場”を提供しています。コーヒーやお酒が楽しめ、長崎生まれのオーナー浜田恵二郎さんがつくるちゃんぽんや皿うどんも大好評。イベントやミーティングなどで人が集まるときはレンタルルームとしても利用できます。


<店外にも情報満載のすうぃーとはーと>

 

さまざまな地域活動に「場」を提供するコミュニティカフェ

今回ご紹介する「すうぃーとはーと」はコミュニティカフェ。では、そもそもコミュニティカフェとはなんでしょう。お店によって呼び方やあり方はさまざまですが、共通するのは地域の人々に集まる場を提供し、飲食をともにしながら、まちづくりや助け合いをサポートするお店ということ。子育て、教育、介護、福祉、地域振興などテーマは多岐にわたり、自分が関心のある集まりに参加することができます。「すうぃーとはーと」はそれらの集まりに「場」を提供しているのです。

 

【お達者倶楽部 たぬきの会】

「すうぃーとはーと」を舞台に活動している集まりのひとつに「お達者倶楽部 たぬきの会」があります。お達者倶楽部は元気な高齢者が集まり、会食、交流、学習、レクリエーションなどを通じて、寝たきりや認知症にならないようにサポートする所沢市の事業。

おおむね65歳以上の所沢市民が参加でき、市内各地に集まりがあります。「すうぃーとはーと」を拠点としている「お達者倶楽部 たぬきの会」は会員数約15名。毎月第2、第4火曜日の14:00から行われる集まりには「すうぃーとはーと」のスタッフや市民ボランティアもサポートで参加しています。


<お達者倶楽部たぬきの会の会合風景>

 

【オレンヂサロン】

所沢市の地域サロン整備事業のひとつとして開設された集まり。高齢者を中心として、世代にかかわらずだれでも参加できます。ここでは認知症をキーワードにいろいろな情報提供や催しが行われています。毎月第1、第3金曜日の13:30~17:30、参加費200円でドリンクおかわり自由となっています。

<老若男女が集まるオレンヂサロン>

 

【オレンヂカフェ すうぃーとはーと】

認知症の人、その家族、介護・福祉・医療の関係者、地域の有志などが、みんなで楽しく飲食しながら、安心して暮らせる環境づくりをめざす集まりです。認知症の相談などにも対応しています。この会は「所沢市みんなのカフェ事業」にもとづき「すうぃーとはーと」を拠点として毎月第4土曜日、11:00~16:00に開催されています。


<オレンヂカフェ すうぃーとはーと>

「すうぃーとはーと」は、これらの会以外にも、トコろんケアの会(地域包括ケアシステム in Tokorozawaを立ち上げる市民の会)や、フードバンクところざわ(余っている食料を必要な人に届ける活動)にかかわり、所沢のコミュニティづくりや福祉の増進に取り組んでいます。

 

障がい者と一緒にやさしいまちづくり

「すうぃーとはーと」の設備で特筆すべきことは、車イスで使用できるトイレがあること。
これは市を通じて埼玉県の補助金で導入したものだそうです。トイレだけ使いたい場合でも、車イスに限らずだれでも気軽に使わせてもらえます。

「すうぃーとはーと」が取り組んでいる活動として、所沢多目的トイレマップ製作委員会(通称トコチェア)があります。これは人にやさしいまちづくりの一環として、障がい者でも利用できる多目的トイレの実地調査を行い、トイレマップをつくろうという取り組みです。ここでも「すうぃーとはーと」は事務局として活動を支えています。

そして「すうぃーとはーと」は、車イステニスの選手として活躍している所沢市在住の田中愛美(たなか まなみ)さんを応援する「田中愛美ファンクラブ」の事務局にもなっています。このように「すうぃーとはーと」は地域に根差して、幅広く活動しているコミュニティカフェなのです。

<田中愛美さん(左の画像)と、いつも元気なファンクラブのメンバー(右の画像)>

 

「すうぃーとはーと」に集まる仲間たちから、いろいろな趣味の集いも生まれています。ダーツクラブ、健康麻雀初心者教室、カラオケ、ボーリングなど楽しい集まりがあるので、レクリエーションとしても楽しめます。


<いつも盛り上がるダーツクラブ>


<ボーリングでストレス解消!>

 

おすすめメニュー

コミュニティカフェとして人々が集まる場を提供するとはいっても、もちろん一般のお客さんも大歓迎。コーヒーやランチを楽しみにやってくる常連さんもいらっしゃるとのことです。そこでオーナーの浜田さんにおすすめメニューを教えてもらいました。

 

<本場長崎の味を伝える浜田さん>

 

長崎はまちゃんぽん 800円(税込)
長崎県大村市生まれの浜田さん(はまちゃん)がつくるはまちゃんぽん。具だくさんで本場の味わいです。麺は同級生が経営する長崎の製麺所から直送されるもの。所沢で長崎が味わえます。

長崎皿うどん 800円(税込)
うどんなのにうどんではない長崎皿うどん。パリパリと口当たりのよい極細の揚麺に野菜あんかけがたっぷり掛かっています。栄養バランスもよく健康的なメニューです。

博多とんこつラーメン 700円(税込)
濃厚なとんこつのうまみが味わえるラーメン。麺は長崎、スープは博多から仕入れて本場の味に仕上げています。

ひじき麺 700円(税込)
長崎県産ひじきを麺に練りこんだヘルシーで個性的なメニュー。温かいものと冷たいものがあります。

ちゃポリタン 800円(税込)
ちゃんぽんの麺を使ってつくったナポリタン。日本とイタリアの和洋折衷が一度食べたら忘れられません。


<長崎県から贈られた認定証>

 

だれもが安心できる居場所として

浜田さんに「すうぃーとはーと」の今後について、抱負を伺いました。

「私は介護タクシーもやっていますが、すうぃーとはーとでは介護や福祉に関する集まりをもっと増やしていきたいと考えています。将来、自分も介護される立場になるかもしれませんし、困った時に誰かがいてくれる場をつくりたいですね。そして介護される人だけでなく、介護する側のスタッフの集まりもつくりたいと思っています。介護にはものすごいストレスがかかりますから、何でも話せる仲間や息抜きの場が必要だと思うんです」

「少子・高齢社会がやってきて、これから介護保険のサービスが低下してくることは間違いないと思います。行きたくてもデイサービスに行けないお年寄りも出てくるでしょう。したがって今後は彼らを地域で支える必要が出てきます。コミュニティカフェは、ここに来れば誰かがいる、いろいろな集まりに参加できる、そういう身近な居場所としての使命を持っていると思います」

「24時まで営業しているので、夜は仕事に疲れた人がお酒を飲みに来てくれるといいですね」と浜田さん。昼間はコーヒーやランチを楽しみ、夜はお酒で癒され、時には地域のコミュニティに参加してみる。そんな風にそれぞれのスタンスで居場所がつくれたら幸せなことだと思います。所沢のみなさん、散歩の折りにでも「すうぃーとはーと」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。


<コーヒーにもハートがこめられて>

 

お店のデータ 

コミュニティカフェ&レンタルスペース すうぃーとはーと
所在地/〒359-1113 所沢市喜多町11-15 NKビル1F
TEL/04-2936-8613
携帯/090-2672-4952
メール/hama-kei@town-hikari.net
携帯メール/hama-kei@i.softbank.jp
営業時間/11:30〜24:00(予約により変更の場合あり)
定休日/不定休
駐車場/あり
ホームページ/http://pbdc.sakura.ne.jp/sh-cafe/
Facebook/「すうぃーとはーと」で検索
※休業や営業時間についてはFacebookのスケジュール表をご確認ください

 

取材・記事/イワタハルユキジモト発見ライター

 

トピックス|すべての記事

ページトップへ