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ジモト発見ライター 気になるお店訪問

Bloom Garden Club (ブルームガーデンクラブ)

本当に園芸好きな人だけがたどりつく花と緑と雑貨の楽園。
運がよければ他では手に入らないめずらしい植物との出会いも。

お客さまがたくさん集まれば、オーナーはごきげん、お店は繁盛。それが商売というものだと思いがちな私たちですが、その常識が当てはまらないお店も世の中にはあります。
今回訪問したBloom Garden Club(ブルームガーデンクラブ)も、そういう意味では謎めいたお店。広告は一切打たず、クチコミだけで10年以上の歴史を刻んできました。メディアの取材も断り続けているそうですが、今回は地元発見ライターに免じて記事に登場していただくことに。オーナーは自称「変人」、電話もなしというホットでディープな園芸の楽園をレポートします。

< Bloom Garden Clubの外観。シーズンになると花で埋め尽くされる>

 

花と緑とガーデニングのよろずや的存在。

 Bloom Garden Clubのオーナーは大学卒業後、ある量販店に就職し、ガーデニングバイヤーとしてキャリアを積んだとのこと。その時に得た知識や経験、築いた人脈が現在の基盤になっているようです。

<道路に面した明るいテラス>

お店を持つきっかけも、そのころ知り合った園芸総合卸会社の社長でした。その社長がBloom Garden Clubというお店を持っていたのですが、経営を任せる人が見つからず、業績も上がらないため撤退することに。

そこで神奈川にあったそのうちの1店舗を現オーナーが引き受け、独立採算制で経営することになりました。業績は好転したものの、その後、紆余曲折あって現在地の所沢で自分のお店として開店。店舗はオーナーが仲間の協力を得ながら歳月をかけて作り上げたとのこと。外観も内装もどこかノスタルジックな空間です。

オーナーにBloom Garden Clubはどんなお店なのか聞いてみました。

<床の上も立派な売場>

「シーズンにはバラやいろいろな草花で店内がいっぱいになります。観葉植物も多いですね。時には他では手に入らないめずらしい植物もあります。

もともと単なる園芸のお店ではなく、店名にあるように花と緑と庭作りのクラブにしたかったんですよ。クラブには仲間がいて、横のつながりでいろいろな仕事ができるネットワークができればいいと思いました。

お客さまも仲間みたいな感覚で、花と緑と雑貨に囲まれて。そして庭作りを頼まれた場合などは親身になって相談にのり、仲間と力を合わせて取り組みます。最近は高齢化が進み、庭仕事が重荷になることも多いですから、そういう場合は出掛けて行って庭仕事を手伝います」

どうやらBloom Garden Clubは、花と緑と雑貨と庭作りを中心に、何でも相談できるよろずや的存在になっているようです。

お店では季節の花や植物が買えますが、それだけでなく園芸に関連する雑貨も取り揃えてあります。店内は宝箱をひっくり返したような状態。訪れたお客さまは目を皿のようにして隅から隅までお気に入りの商品を探しています。

<大きなものから小さなものまですべて売り物>

<この雑多な雰囲気に魅せられる人も多い>

 <敷地内にあるお稲荷さんの祠>

販売している雑貨のなかには一見ガーデニングに関係ないようなものもありますが、それについてオーナーに聞いてみると・・・

「花を楽しむために理想的な空間を演出する、そこで役立つものはすべてガーデニング雑貨という考え方です。たとえば庭で花壇を眺めるのに少し肌寒いから肩にストールを掛ける、すなわちストールはガーデニング雑貨(笑)。だからどんどん商品が増えて、種々雑多になって、こういう楽しい売場になってきたわけです」

めざすのは消耗型園芸ではなく、花や緑と長く一緒に暮らすこと。

かつてガーデニングブームの時期がありました。その時によく見かけたのは、花が咲いている鉢植えを買ってきて、咲いているうちは室内や庭に置き、花が終わったとたんに処分してしまうという風潮。いわゆる消耗型園芸です。

「プラスチックの鉢に、花の咲いている植物を植えて、それが枯れたらおしまい。これって人間でいえば、若くてきれいな頃はチヤホヤして、年寄りになったら捨てる、そういうことですよね。バブルの頃はそういう園芸でした。そういう楽しみ方もあるとは思いますが、ぼくは違います。枯れて朽ち果てるまで、一緒に暮らすこと。それが楽しいんですよ」

聞いていてまったく同感でした。Bloom Garden Clubの店内にアンティークな雰囲気が漂っているのも、こうした考え方が基本にあるからかもしれません。

<手作りの温かみが感じられる店内>

次に、広告を打たず、取材もNGにしている理由もお聞きしてみました。

「このお店は花やガーデニングが本当に好きな人に探していただいて、縁のあった人だけがたどりつく、そんなお店にしたいんです。不遜な言い方かもしれませんが、波長の合わない人と話して商品を買ってもらっても、あまりうれしくないんですよ。

たとえば自転車で転んだおばあさんを見て、横目で通り過ぎる人と駆け寄って助け起こす人がいるじゃないですか。ぼくは通り過ぎるような人とは合わないんです。所沢も最近は都会になってきたのか、みんな身構えて歩いているような気がします。そんななかでBloom Garden Clubを見つけてもらって、お互いにオープンになって、気持ちよく過ごせれば、それがいちばん。広告を出すと違う雰囲気の人が集まってしまうので、それは避けたいんですよね」

花と緑と雑貨にかこまれてリラックスし、楽しいひとときを過ごせる場。それがBloom Garden Clubのめざすところ。自称「変人」のオーナーも、気が合えばおしゃべり好きな楽しい人です。園芸の好きな方はお店を探し当て、その目で楽園を確かめてみてくださいね。

<遊び心ある陳列が楽しい>

お店のデータ 

店名/Bloom Garden Club (ブルームガーデンクラブ)
所在地/所沢市中富1587-1 〒359-0002
TEL・FAX/なし
営業時間/おおむね10:00~17:00
定休日/不定休(メンバーには月2回のメールで営業日をお知らせ/メンバー登録は無料)
駐車場/7台あり
メールアドレス/非公開
ホームページ/なし 

取材・文・写真 イワタハルユキジモト発見ライター

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