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森のとうふ工房 狭山ヶ丘店

健康的な手づくりの「とうふ」、所沢ではめずらしい「ゆば」、豆乳やおからを使った「焼き菓子」などが駅近で気軽に買えるお店。

今回は2018年1月11日にオープンした「森のとうふ工房 狭山ヶ丘店」を訪問しました。ここは以前記事にさせていただいたことのある「森のとうふ工房」(所沢市中富)の支店です。森のとうふ工房は日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会センター事業団埼玉西部地域福祉事業所が運営するお店で、貧困や障がいなどを抱えた仲間たちが助け合って仕事をしています。
新しく開店した狭山ヶ丘店は、その仲間たちがつくった製品を販売するお店として営業しています。所長の須賀貴子さんにお話を伺いました。

森のとうふ工房 狭山ヶ丘店

 

狭山ヶ丘駅の近くで便利に手づくりとうふなどが買える

森のとうふ工房の本店兼工場は所沢市中富の雑木林の中にあります。緑環境はよいのですが駅や繁華街から遠いため、買い物にはやや不便な感がありました。

「お客さまにはやはり便利なところで買い物をしていただきたいと思い、支店を出す場所を探していました。これまでも他のお店で製品を販売してもらっていますが、ワンクッション入るとお客さまの顔が見えませんし、限られたスペースの販売や販売手数料のことを考えると、そこだけで売上を伸ばしていく難しさを感じていました。そこでお客さまに直接対面して販売のできるお店を持ちたいと考えていました」と須賀さん。

そして見つけたのが現在の狭山ヶ丘駅東口のお店です。ここで販売する商品は、森のとうふ工房でつくっているとうふ、ゆば、油揚げなど。そして森のとうふ屋さんの手づくり菓子工房(西所沢)でつくっている豆乳しふぉんけーきやおからビスケットなど。すべて工房直送です。

森のとうふ工房 狭山ヶ丘店

お店を訪れる客層は幅広く、なかでも年齢の高めな方が多いようです。とうふや焼き菓子というと女性が買い求めるイメージがありますが、男性が一人でやってきて、ゆばをひとつ買っていくような光景もよく見かけるとのこと。晩酌のつまみにでもするのでしょうか。

狭山ヶ丘周辺には手づくりの本格的なとうふ屋さんが見当たりません。「これまでは狭山ヶ丘から電車に乗って所沢まで行き、西武所沢店でとうふを買っていた」という人もいるそうです。なかには手づくりとうふ店でできるおからを欲しがる人もいます。森のとうふ工房狭山ヶ丘店は、そうしたお客さまのニーズを満たしているようです。

 

森のとうふ工房狭山ヶ丘店のおすすめ商品

須賀さんに森のとうふ工房狭山ヶ丘店のおすすめ商品を聞いてみました。いずれも手づくりで新鮮なものばかりです。

青大豆とうふ狭山ヶ丘店限定 『青大豆とうふ』
最初におすすめしたい商品として、狭山ヶ丘店限定、しかも週末(土・日)限定の『青大豆とうふ』があります。
通常のとうふはトヨムスメという品種の国産大豆を使っていますが、『青大豆とうふ』は山梨県産の「秘伝」というめずらしい品種でつくります。湯どうふなどでシンプルに食べると、みどりがほのかに香り、おいしさが際立ちます。

<青大豆とうふ 絹 200円(税込)・もめん 230円(税込)>

絹とうふともめんとうふ『絹とうふ』と『もめんとうふ』
国産大豆100%でつくった風味と滋養の豊かなとうふ。そのまま食べるなら口当たりのよい『絹とうふ』、鍋やみそ汁に入れるなら型くずれしにくい『もめんとうふ』がおすすめです。日常使いで日々の健康食としてどうぞ。

<絹とうふ 200円(税込)・もめんとうふ 230円(税込)>

さしみゆば『さしみゆば』
ゆばも国産大豆100%使用。工場で昔ながらの製法で手づくりしています。シンプルにわさびしょうゆで食べたり、炒め物に加えたり、唐揚げにしたり、いろいろな食べ方があります。

<さしみゆば (100g)200円(税込)・(250g)350円(税込)>

豆乳しふぉんけーき『豆乳しふぉんけーき 各種』
森のとうふ工房の自家製豆乳を使用した『しふぉんけーき』。
プレーンを筆頭にいろいろな種類が日替りで用意されています。ふんわりと柔らかく、しっとりした食感が特長。写真は上から、よもぎ、バナナ、木いちごです。

<1個 200~230円(税込)>

豆乳焼きプリン『豆乳焼きプリン』
森のとうふ工房の自家製豆乳でつくった焼きプリン。
昔ながらの硬めで、たまごの香りが豊かなプリンです。なめらかな舌ざわりと甘く香る風味に魅了されます。

<280円(税込)>

 

今後の抱負は地域社会とともに生きるお店になること

一般的に福祉系の事業所は、「スタッフの労働時間が限られる」、「障がい等で生産効率の向上が見込めない」、「販売を他に委託すると利益が減少する」、「少ない予算で設備投資がままならない」などの課題を抱えています。森のとうふ工房も例外ではないようです。福祉に貢献しつつ利益を生むのはなかなか難しいことのようですが、狭山ヶ丘店の誕生で販路に新しい可能性が生まれました。

須賀さんは言います。
「もともと福祉からはじまった私たちですので、単に商品を売るだけのお店ではなく、地域社会というコミュニティのなかで、ともに生き、ともに成長することができればいいなと思っています。狭山ヶ丘店ができてから、お客さまと顔の見える関係ができ、直接いろいろな声も聞けて、売る喜びを実感しています。お客さまのニーズを知り、それに応えていくのが、経営改善の第一歩にもなると思っています」

「まだ抱負の段階ですが、いずれは地域のいろいろな人が集まったり、一緒に仕事をしたりする場所をつくりたいと思っています。福祉の現場で手づくりされた品を販売するとか、単なるとうふ屋ではなく、いろいろ手がけられればいいなと考えています」

寄せられた花束。手前はおからビスケット
<寄せられた花束。手前はおからビスケット>

さらに、ワーカーズコープの呼びかけで農福連携の「カレイドスコーププロジェクト」を2017年にスタートしました。これは生産と加工、消費、そして人と仕事が循環する地域づくりの試み。すでにいろいろな団体が参加してくれているそうです。ちなみにカレイドスコープとは万華鏡のこと。ひとりひとりの障がいは異なるが故に、お互いに響き合い、輝き合いたいという思いで名付けました。

「障がいのある人も、ない人も、集まってお互いに輝くことができる、そんな取り組みの拠点になれたらと思ってカレイドスコーププロジェクトを起ち上げました。日本は高齢社会になり、農業の担い手が減りつつあります。私たちの事業所で働く障がいのある仲間も援農ができるような力をつけていきたいと思っています」と須賀さん。

森のとうふ工房狭山ヶ丘店はおいしいとうふ、ゆば、焼き菓子などを販売しながら、地域社会のコミュニティとしても機能し、農福連携のカレイドスコーププロジェクトの拠点のひとつでもある、そんな貴重な存在になりつつあります。ここでとうふやお菓子を継続的に買うことがサポートになるはずです。読者のみなさんも森のとうふ工房狭山ヶ丘店にぜひお出掛けください。

 

お店のデータ

森のとうふ工房 狭山ヶ丘店
所在地/〒359-1106 埼玉県所沢市東狭山ヶ丘1-6-1 カーサ・カルモ1F
TEL・FAX/04-2936-8900
営業時間/10:00~18:00
定休日/月曜
駐車場/ なし
Facebook/「森のとうふ工房 狭山ヶ丘店」で検索

(取材・原稿・写真 イワタハルユキ)

 

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