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ジモト発見ライター 気になるお店訪問

ふくよし

15年余の歴史が物語るラーメンの王道。
トータルバランスを大切にし、老若男女に広く受け入れられる。

いつしか日本の国民食といわれるようになったラーメン。
街を歩けば多種多彩なラーメン店を見かけます。
所沢市内にも個人店、チェーン店などが群雄割拠し、それぞれ個性的なお店ではありますが、同じ場所で15年以上も営業しているラーメン店はあまりないのではないでしょうか。
いつもそこにある安心感。
「ふくよし」はそういう意味でとても気になるお店です。店長の秋本たくまさんにお話を伺いました。

 

2002年11月オープン、15年余の歴史あるラーメン店

「ふくよし」は麺処福吉として2002年(平成14年)11月に開店しました。この年はソルトレイクシティでオリンピック・パラリンピックがあり、日本で初めてサッカーワールドカップが開催されるなどスポーツで盛り上がった年でした。

秋本店長にこれまでの「ふくよし」の歴史を振り返って印象的だったことをお聞きすると、「黙々とラーメンを作り続ける日々で、気がつくと5年、10年経っていたという感じですね」と言いながら笑顔で答えてくれました。
「10周年の時に、10にちなんで10円ラーメンをやったことがあるんです。うちで一番人気の磯玉ラーメンが10周年の当日だけ10円ということで、最大3時間待ちの行列ができました。ラーメンを作るのも行列を整理するのもてんてこ舞いでしたが、たくさんのお客さんに来ていただいて感謝の気持ちでいっぱいで、とても印象に残っています」
なお15周年の時は特別メニューとして雲丹(ウニ)つけ麺を提供し、大好評だったとのこと。やがて来る20周年にはどんなイベントが行われるのか楽しみなところです。

ふくよしの懐かしい佇まい<ふくよしの懐かしい佇まい>

 

めざすのは、トータルバランスを大切にしたラーメン

「ふくよし」のラーメンは“おいしい”と地元でも定評を得ています。もちろん、おいしいと感じるかどうかは食べる側の好みにもよりますが、いつも高いレベルを維持していることは断言できます。でなければ15年以上も支持され続けるはずはありません。「ふくよし」の味づくりについて、秋本店長はどう考えているのでしょうか。

「料理の世界では“味の落としどころ”と言いますが、それをよく考えて、念入りに工夫するようにしています。『ふくよし』がめざすのはトータルバランスを重視して、老若男女、誰にでも受け入れられるラーメンです。最近はしょっぱかったり、妙に脂っこかったりするラーメンがありますよね。もちろんそれもひとつの道だと思いますが、『ふくよし』の場合はあくまでもトータルバランスを考えます。味が極端に走るとインパクトは強いのですがすぐに飽きられてしまいます。『ふくよし』は老若男女すべてのお客さまに、体に優しいかたちでバランスのよいラーメンを召し上がっていただきたいと考えています」

いつも笑顔で迎えてくれる秋本店長
<いつも笑顔で迎えてくれる秋本店長>

「ふくよし」の客を飽きさせない工夫のひとつに、不定期に提供される特別メニューがあります。これは他のラーメン店ではまず出会えない創作系のラーメンで、その時しか食べられないもの。その情報はホームページやフェイスブックで告知されます。
「特別メニューで創作するラーメンは、お客さまの声やスタッフの試食なども参考にしつつ、私が自分で考えています。試食で『どこかで食べたことがあるような気がする』と言われたら、おいしくてもボツにするみたいな感じで(笑)」と秋本店長。
とはいっても、奇をてらうようなラーメンになることは避けているとのこと。「ふくよし」の看板に恥じない特別メニューを発想し続けています。

「ふくよし」の麺は基本的なもので3種類。細めのストレート麺(ラーメン用)、つけ麺用太麺(つけ麺・まぜそば用)、少し太めのちぢれ麺(つけ麺・あぶらそば用)です。ただし特別メニューなどの麺を含めると6~7種類の麺があるとのこと。きしめん風の平打ち麺も好評だそうです。これらの麺は地元の製麺所「大進食品」に依頼し、太さや堅さなどの希望を伝えて製造してもらっています。

そして自家製スープは仕込んで1日がかりでつくる労作。「ふくよし」では麺のスープに使用するだけでなく、そのスープ自体でチャーシューを茹でます。使う豚肉は「ソフト小町」という埼玉県産の品種。冷凍せずに冷蔵で仕入れるため、新鮮で味わいに優れ、脂身までおいしいのが特徴です。テイクアウトでチャーシューを丸々1本買っていくお客さまもいらっしゃるそうです。

 

店長のおすすめメニュー

『磯玉ラーメン』
オープン当初から不動の人気ナンバーワンメニュー。トッピングにはトロチャーシュー、味付半熟煮玉子、磯岩海苔など自慢の素材が勢ぞろいしています。
並(140g) 800円
中(210g) 850円
大(280g) 900円

磯玉ラーメン

『比内地鶏の塩そば』
塩専門の木曜日にしか食べられないスッキリ端麗の塩ラーメン!
並(140g) 800円
中(210g) 850円
大(280g) 900円

比内地鶏の塩そば

『あぶらそば』
オーソドックスなあぶらそば!コッテリしすぎず飽きのこない味わいです。
並(200g)  800円
中(300g)  900円
大(400g) 1,000円

あぶらそば

なお、期間限定の「特別メニュー」や「今日のお楽しみメニュー」についてはホームページやフェイスブック(記事末尾参照)で情報が入手できます。

 

「ふくよし」でしか出せないラーメンをつくりつづける

最後に秋本店長に今後の抱負を伺いました。
「今後も『ふくよし』でしか出せないラーメンをつくり続けて行きたい、それに尽きますね。定番のものはもちろんですが、創作系のオリジナルメニューも続けていきます。新しいメニューを考える時はイタリアンやそばやうどんなどのお店からインスピレーションをもらう場合も多いですね。どこかで聞いたのですが『小さな発見は同業者で、大きな発見は異業者で』という言葉があります。これからもいろいろな発見をしながら『ふくよし』を続けていきたいと思っています」

「ふくよし」で親に連れられてラーメンを食べていた小学生が、やがて大人になり、子どもを連れてラーメンを食べに来ているという例もあるそうです。秋本店長は何世代にもわたってラーメンを楽しんでもらえる店をめざしており、地元所沢で末永く営業してくれることが期待できます。

なお「ふくよし」はカウンター9席の小さなお店で、昼食や夕食の時間帯には行列になることもありますので、時間に余裕を持って出かけると安心です。読者のみなさま、新所沢(コープみらい向かい)の「ふくよし」で至福のラーメンを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

お店のデータ

ふくよし
所在地/〒359-0045 埼玉県所沢市美原町3-2950-3
TEL/04-2990-4555
営業時間/11:30~14:30 18:00~23:30 (LO.23:20)
定休日/年中無休(但しスープ切れの場合は閉店)
Homepage http://www.mendokorofukuyoshi.com/
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<取材・文・写真>イワタハルユキ
<料理写真はふくよし提供>

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